ホッチキスのない会社

先日、新たに選任された産業医の先生に同行し、ご入職に際しての手続きを行うため、某食品製造会社さまに訪問させていただきました。
入職時の安全衛生教育の席にも同席させていただきいた際、「事業場内にホッチキスが存在しない」というお話を伺い、大変印象に残ったので今回はこちらをご紹介させていただきます。

異物混入を許さない。徹底した管理ルール

ホッチキスが存在しない理由は、製造物(食品)への異物混入を防ぐためです。
その徹底ぶりは凄いもので、工場内なオフィスフロアはもちろん、産業医の先生の職場である健康支援室まで事業場内にはひとつもホッチキスが存在しないそうです。
外部から届いた郵送物にホッチキス留めがあれば、取り外し、専用のピンに取り換えるという対応をとられています。

その徹底ぶりに、先生からも「勉強になりますね~」の声が上がりました。
私も、自分がお送りした書類にホッチキス付のものがなかったかと確認させていただきました……。

ホッチキスの他にも、ボタン付きの服やセーターの着用禁止など、具体的なルールが定められていました。

徹底された安全教育は説明資料の完成度の高さにも

こちらの会社さまでは、労働安全衛生規則第35条に定められている入社時の教育内容に沿ってご説明をいただいたのですが、その際に使用されていた資料にも、目を惹かれました。

(参考記事:新入社員研修で欠かせない安全衛生教育 )

実際の工場の写真を使って、注意事項や予防策として行うべき事ことが大変よくまとめられていました。
危険個所の状況をしっかりイメージで確認することで、口頭でのお話も非常にわかりやすく理解することができました。

安全衛生教育の大切さを再認識。オフィス事業場でも教育推進を

会社さまからの説明終了後には、産業医の先生も事業場の状況や企業の取り組みが確認でき、安堵されているようでした。
常日頃、多くの企業を訪問させていただいている私ですが、今回の訪問同行によって、入社時の安全衛生教育の大事さを再認識しました。
入職者が少しでも不安なく勤務を始められるよう、企業としては十分な説明を行いたいものです。

今回は製造業のお話で、「安全面」中心の内容となりましたが、オフィスワークの事業場においても、「衛生面」の教育が重要です。
社内制度(定期健康診断・長時間労働面接・ストレスチェック・労災受診など)を伝えることに加え、産業医や衛生管理者、ご用意があれば社外相談窓口のご案内など、「悩んだ時に相談できる体制」の共有は、ぜひ行っていただきたい内容です。
実際に毎年4月に「新卒社員向けの保健師セミナー」のご依頼をいただくご契約先様もあり、新卒社員に産業医の存在や社内の相談窓口、体調不良時の対応などを知ってもらうことで、メンタルヘルス不調の予防に繋げていらっしゃいます。
「ホッチキスのない会社」のように、素晴らしい安全衛生ルールがあっても、社員に徹底されていなければ意味がありません。
新しく社員が入るこの時期に、今一度、安全衛生教育を見直してみませんか。

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