労働安全衛生法の改正
- 2014/7/3
- 労働安全衛生法

2014年6月25日、厚生労働省より改正労働安全衛生法改正の概要が発表されました。
改正法のポイント
改正労働安全衛生法のポイントは以下です。
1.化学物質管理のあり方の見直し
2.ストレスチェック制度の創設
3.受動喫煙防止対策の推進
4.重大な労働災害を繰り返す企業への対応
5.外国に立地する検査機関などへの対応
6.規制・届出の見直し
(参考)厚生労働省「労働安全衛生法の一部を改正する法律(平成26年法律第82号)の概要 」
決定された公表制度
前記「2.ストレスチェック制度の創設」は産業保健新聞でも何度か紹介してきました。
もう一つインパクトの大きい改正点として、「4.重大な労働災害を繰り返す企業への対応」があります。
これは労災を繰り返す企業に対し、企業単位での改善計画を作成させ、改善を図らせるものです。
さらに計画作成指示などに従わない企業に対しては大臣が勧告、それでも従わない企業については、名称を公表するというしくみです。
風評被害
「4.重大な労働災害を繰り返す企業への対応」は賛否両論ありましたが、具体的な該当要件は今後省令等で定める見通しです。
決定された以上は公表される企業が出てくることになりそうですね。
アナログな時代と異なり、ネットが発達した現代ではSNS等により一気に風評被害が広まる可能性が考えられます。
整備を十分に行い、コンプライアンス面での対策を実施しておくことが肝要です。