疲れの取り除き方
- 2014/7/2
- 健康管理

保健師面談をしていると、別の面談者から、同じことを相談されることがある。
「疲れを簡単に取るにはどうしたらいいですか?」
カレンダー通りの会社勤めの方の場合、週末の土日は休みである。
週末、たっぷり睡眠を取って過ごしても、疲れが取り切れないまま週明けを迎えることも多々あるという。
疲れを取るには、ただたくさん睡眠を取れば良いというものでもない。
どのように休暇を過ごすかでも、疲れの取れ方が違うのである。
体内時計
「忙しくて疲れたから、週末は思う存分寝る」という声も良く聞かれる。
確かに、<疲労回復>の為には、十分な睡眠を取ることはとても大切。
しかし、休日に1日中寝ていては逆効果なのである。
例えば、休日に昼過ぎまで寝てしまったという日、夜中になっても寝付けなくなってしまったという経験はないだろうか?
この寝付けなくなってしまった原因は、たくさん寝たからではない。
人には体内時計があり、この時計は朝の起床時間を起点として動いている。
そのため、起きる時間が3時間遅くなれば、眠くなる時間も3時間遅くなっていく。
体内時計のズレが生じるのである。
そして、ズレを修正できないまま、週明けの月曜を迎えてしまうと、その分睡眠に適切な時間もズレてしまい、質の良い睡眠が取れず、疲れを取りきれないままになってしまうのである。
朝、起きる
平日に睡眠が十分に取れない場合は、休日に少し多めに睡眠を取ることは良い。
目安として、正午過ぎまで寝続ける、2度寝、3度寝を繰り返すような過ごし方には気をつけるようにしたい。
●「ちょっと物足りないな」、くらいで布団から出る。
●部屋のカーテンを開けて、陽の光を入れる。
●(晴れている場合)陽の光を体に浴びる。
●夜更かしせずに、0時までに就寝。
気持ちを開放する
日頃、仕事漬けの毎日だったり、負荷の高い仕事をしていたりする場合は、休日は仕事のことを考えない日にしてみてはどうだろうか?
休日には、気持ちも仕事から開放してみる。
自分の過ごしたいように時間を過ごすのである。
そのように少し肩の荷を下ろすようにするだけでも、気持ちの疲れが取れることが期待できる。
具体的な過ごし方は人それぞれだが、その前の行動として、上記の2つを試してみてほしい。
毎回ではないかもしれないが、疲れを引きずらない、または余分に疲れない予防になるのではないだろうか。