ストレスとは?

近年よく耳にするようになった「ストレス」という言葉。
元々は物理学の分野で使われていた用語で、物体の外側からかけられた圧力によって歪みが生じた状態を表している。

そこから医学や心理学の領域では、心や体にかかる外部からの刺激(要因)を「ストレッサー」といい、刺激に対して歪んだ状態を「ストレス」という。
またストレッサーに適応しようとして心や体に生じた様々な反応を「ストレス反応」としている。
ボールで例えるなら、指で押すという刺激が「ストレッサー」で、ボールがへこんだ状態が「ストレス」である。

ストレッサーの種類

私たちの心や体に影響に及ぼすストレッサーには、大きく外部的刺激と内部的刺激がある。

外的ストレッサー

・ 物理的ストレッサー:寒暖の変化、騒音、光
・ 社会的ストレッサー:経済状況の変化、人間関係
・ 科学的ストレッサー:科学物質、有機溶剤、アルコール、タバコ

内的ストレッサー

・ 心理的、情緒的ストレッサー:緊張、不安、焦り、怒り、憎しみ
・ 生理的、身体的ストレッサー:疲労、不眠、健康障害、感染

このように、私たちは常日頃、様々なストレッサーにさらされている。
これらのストレッサーにより引き起こされるストレス反応にはどのようなものがあるのか。

【ストレス反応】

<ストレス反応の例>
1)心理面:気分の落ち込み、興味・関心の低下
2)身体面:頭痛、肩こり、動悸・息切れ、胃痛、食欲低下、便秘・下痢、不眠
3)行動面:飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故・ヒヤリハットの増加

へこんだボールが時間がたてば元に戻るように、私たち人間もストレスを受けて体調を崩しても、休息をとると大抵は健康な状態に回復する。
これはホメオスタシス(生体恒常性)という、正常な状態に戻ろうとする体の働きによるもので誰もが自然に備えている機能である。
しかしながら、圧迫が強すぎたり長すぎたりすると、ボールは元に戻らなくなってしまう。
私たちの体も同じだ。

【ストレスへの対応】

ストレスが強すぎるとホメオスタシスが正常に働かなくなる。
ストレスとストレスがもたらす心身の不調は、相互に悪循環を形成してしまう。
このような悪循環には、どこかで必要な対処をし流れを変えていかなければならない。
普段の生活を振り返り、ストレスと上手に付き合う方法を工夫する必要があるだろう。
ただしストレス反応が長く続く場合には、過剰なストレス状態に陥っている可能性があるため、症状の程度が重かったり長く続く場合には、ためらわずに専門家に相談して欲しい。

現代社会ではストレスを避けることが難しい。
早期に発見し対処することが大切と言われる中、自分自身のストレッサーは何か、ストレス反応の程度がどのくらいかをまず自分が気づき、把握することが必要だ。
自分の平熱が何度かを把握するように、まずは自分の平常時の心身の状態から意識してみてはどうだろうか。

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