夜行バスの居眠り運転事故

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続的に繰り返される病気で、医学的には、呼吸が10秒以上停止する無呼吸の状態が睡眠中に30回以上生じる、もしくは睡眠1時間あたり無呼吸が5回以上生じるものをいう。
相次ぐ居眠り運転事故の報道。
事故の原因の一つとして、「睡眠時無呼吸症候群」だったのではないかとの報道があり、この病気が注目されている。
サス(SAS:Sleep Apnea Syndrome)と呼ぶ。

いびき、日中の眠気

SASの多くは、狭い上気道で息をするために、ひどいいびきが伴う。
いびきをかく方すべてがSASではないが、発見の手がかりとなる大事な症状。
無呼吸のたびに睡眠が中断するため、十分に睡眠がとれず、日中に強い眠気を感じたり、集中力や活力に欠ける状態となり、居眠り運転事故などが発生しやすくなるのだ。

合併症

睡眠時無呼吸のために、血液が固まりやすくなり、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など重大な合併症を引き起こしやすくなる。
また、高血圧、高脂血症、動脈硬化、不整脈と関連も報告されている。
無呼吸の程度がひどければ、突然死など生命の危険を伴うであろう。

検査・治療

SASなのではないか、という疑いが生じた場合には、産業医や地域産業保健センター、医療機関などを通じて、まず診断を受けることが大切だ。

特に、職業運転者は、安全運転が社会的な使命なので、運転の仕事を続けていくためには、治療を受けることが必要不可欠だ。
SASを放置したまま運転を続けることは、自分だけでなく他人の命も大きな危険にさらすことになるだろう。
本人、家族、上司、会社が一体となり、早期の対策をとる必要がある。
痛ましい事故が起こらないことを願う。
(参考)国土交通省自動車交通局
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03manual/data/sas_manual.pdf

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高橋 さなえ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

会社員時代に産業保健に興味を持ち、保健師になりました。
企業勤めの経験を活かし、はたらく人にとって身近なテーマを発信させていただきます!

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