なぜ「健診事後措置」は必要なのか

印象に残る動画があったので、ご紹介します。
「あなたは最期の10年間をどう生きたいですか?」(you-tube heart and stroke foundationより)
http://youtu.be/Qo6QNU8kHxI
私たち企業の産業保健師は、健診結果に異常値が見られた方へ再検査・精密検査の手紙を書いたり、面談を実施したりします。
その際、社員の方かいろんなお言葉をいただきます。
「今は元気なんで大丈夫です」
「毎回こうやって呼ばれるんですか」
「自分でわかってるんで、もういいです」
また、目を合わせていただけなかったり、明らかに「忙しいんだから早く終えてくれ!!」という態度で面接に来られる方も少なからずいます。
なぜ血圧が、血糖値が、脂質が高いといけないのか。
なぜ肥満がいけないのか。
今元気で働くことができている方には、ただでさえ忙しい仕事の合間を縫って、病院の受診や食事・運動について指導される必要なんてない!という気持ちを持ってしまうことは、しかたのないことかもしれません。
ただ、私たち保健師が見ているのは、「今、健康で働いているあなた」ではなく、「年を取り、退職した後のあなた」でもあるのです!
企業で働いている若いうちは、多少数値に問題があっても、なんとか元気に毎日を送ることはできるでしょう。
けれど、退職して70歳、80歳になったとき、どんな老後を送るか想像してみたことはありますか。
「退職したら旅行に行ってみたい」
「退職したら趣味に没頭したい」
「働いている時は忙しくてできなかったけど、家族サービスをもっとしたい」
これらをかなえるうでは、退職して具合が悪くなってから病院へ通いだしたのでは間に合いません。
体に異常が現れていない今のうちから、血糖値や脂質(コレステロール)、血圧や体重などをなるべく正常な数値へ保っておくことや、運動習慣や健康的な食事を摂る習慣をつけておくことが何より大切なのです。
健康を考えることは、貯金や勉強と同じく、未来の自分への投資です。
私たち産業保健師も、その思いを、社員にきちんと伝えていかなくてはならないと思います。

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中村 眞弓

中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
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