高脂血症の薬がドラッグストアで?

一昨日、「エパデール」というお薬がスイッチOTC薬になることが厚生労働省の審議で認められたとニュースがありました。
※OTC薬とは、病院を受診することなく薬局で薬剤師さんの確認のもと買えるお薬です。

これは、花粉症のお薬「アレジオン」が市販化された時と同じくらい、きっとドラッグストアの店頭でどど~んと宣伝され、発売されちゃうんだろうなと感じたのは、私だけではないはず。

「エパデール」というのは、高脂血症のお薬です。

エパデールは、イワシの魚油から作られた「EPA」という成分がメインのお薬で、以下のような作用があります。

・コレステロール/中性脂肪を下げる
・血管の弾力を保つ
・血液をサラサラにする

かなり一般的なお薬で、病院から処方されて飲んでいる人も多いのです。
ということで、とてもいいお薬であるエパデール。
けれど、私達産業保健師には、ちょっと危惧しなければいけないこともあります。

それは、「中性脂肪が高いですね。お食事を見直してみましょうか」と言った時に、「大丈夫。下の薬局でエパなんとか、とかいう新しい薬買って飲んでるから」と言われてしまうこと。
ショックなのは、名前すら覚えていない薬を飲んでいることではなく、これさえ飲んでおけば(何を食べても)大丈夫だぜ!!というちょっと間違った認識を持ってしまうこと。

しかも、「あの薬飲んでるから、今日はカツ丼食べちゃうか」なんておっしゃる男性の姿が目に見えるようです。

お薬はあくまでお薬。

病院では、食事や運動療法の指導なしにお薬だけ出すことはありえません。
「健康診断等で2回連続で中性脂肪値が境界領域」の人を対象に、医薬品の購入者が薬局に健康診断の結果を持参すると共に、薬剤師がチェックリストを活用し、禁忌や運動療法を行っているかなどを確認した上で、販売することを想定しています。
う~ん、ちゃんと徹底されるものでしょうか
発売されたら、しばらくは面談の時に注意して聞いてみなきゃ、と思います。

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