本当は怖いパワハラのお話
- 2012/10/31
- 労働環境

「パワーハラスメント」という言葉を聞くと、まず真っ先に思い浮かぶのは上司の部下いじめや嫌がらせではないでしょうか?
今日はパワハラについてお話したいと思います。
もちろんそれも間違った知識ではないのですが、
2012年1月に厚生労働省が発表した職場のパワーハラスメントの定義は以下のものでした。
職場のパワーハラスメントとは、
同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの
職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、
精神的・身体的苦痛を与える
又は職場環境を悪化させる行為をいう
(※)上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、
さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。
また、この定義を含む報告書では、パート労働者が集団で上司の店長に嫌がらせを行うことや、ITが得意な部下がITの苦手な上司をばかにすることなども含まれるとしています。
年功序列で職場内での立場が決まっていた頃とは違い、能力があれば年齢に関係なく昇進するのが当たり前になってきている世の中の流れの中で、
「ハラスメント行為は上司から部下に対して行われるもの」という固定概念は通用しないのです。
過度にビクビクと怖がる必要はありませんが、職場内の全ての関係において、発生し得るものだということはきちんと理解しておきましょう!
そして、理不尽なハラスメント行為を受けることも与えることもないように心掛けましょう。
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ハラスメントとは…
他者に対して、不愉快、もしくは威嚇的な態度を取ること