ピロリ菌治療
- 2013/5/18
- 病状・症状

一度は耳にされたこともある「ピロリ菌」。
この菌を除去する治療が、保険適応になったというニュースを目にされた方も多いと思います。
ピロリ菌を除去する治療なんて、自分にはあまり関係がないと思っていませんか?
実は、ピロリ菌は日本人の保菌率が高い
50歳以上の方は8割以上、29歳以下の方でも3割程度がピロリ菌を保菌していると言われています。
ピロリ菌は、胃潰瘍や胃がんの原因となります。
特に若い人はピロリ菌の除去を行うことで、胃の病気のほとんどを防ぐことができます。
★保険適応になった場合の費用★
検査~治療まで6,000円程度。
胃痛や胸焼けなどの胃の症状があれば、軽くても保険の適応になります。
★治療の方法★
除菌薬を4週間服用します。
★除菌できる確率★
1回目の治療で7割程度。
除菌できなかった場合は、薬を変えて治療を行います。
2回目までの治療は、保険で行うことができます。
★仕事への影響★
抗菌薬の副作用として、「腹痛・下痢・味覚障害」などがありますが、いずれも2~3日で治まることが多いので、医師に相談し、独断でお薬を止めることは絶対に避けましょう!
(中途半端に薬を止めてしまうと、耐性菌といって、その薬が効かない菌へと変化してしまうことがあります!)
「胃が痛いことが多い」「胃炎持ち」……という方は多いと思います。
消化器内科への受診の際は、ぜひピロリ菌の検査・治療についても相談をしてみてください!!
まずはピロリ菌の有無を検査し、胃にピロリ菌がいれば、治療を受けることができます。
また、ピロリ菌がいるかどうかの検査は、胃カメラを使わなくても、吐く息や採血、便の検査などで調べることが可能です!
※ただし、胃の症状が強い場合は胃カメラが必要な場合もありますので、医師とよくご相談ください。