「バイアス」について
- 2013/5/19
- 雑学

日々生活をしていると・・・新聞、テレビのCM、インターネット、電車の広告、
チラシ、町で配布しているティッシュと、この世の中、情報が氾濫しておりますね。
○○ダイエットでこんなに痩せました!(モニター調べ)
という広告を見たらみなさんはどう思われますか?
すごーい!!でも・・・?
一部の医療従事者は在学中に「疫学」という科目を勉強します。その「疫学」の一部を簡単にお話したいと思います。
統計結果を見るときに頭の片隅に置いて欲しいこと、それは「バイアス」です。「バイアス」というのは,日本語では「系統誤差」と、訳されておりまして,ある特定の測定方法をとった時に「常に生じている真の値からのずれ」のことを言います。細かく分類すると数多く、難しくなってしまうので、サラッとお話します。
これが存在することを知っていると物の見方が変わってきます。
では、この結果を見たときに考えられるバイアスとはどのようなものなのでしょうか?
例えば・・・
モニター調べとありますので、ダイエットのモニターに参加する時点で健康・美容に対する意識が高い人なのではないか。
○○ダイエット以外にも日常生活において色々気をつけている可能性がありまね。マッサージ
もしくは、街中でモニターを募集したのだとしたら、モニターになってくれる人を探す時点でその人の主観が入ったかもしれません。
ダイエットしたいと思っていそうな人を選んでいたら意識の高さから成功率は上がる可能性はありますね
では、これはどうでしょう?
○○で禁煙に成功しました!(■■調べ)
なるほど・・・。やりましたね!!
でも、日ごろから禁煙したいと思っている人が○○で禁煙にチャレンジしたとしたら意識の高さから自ずと成功率も上がりますよね。
また、このような調査に協力してくれている時点で医療従事者(例えば禁煙外来とかですと)の言うことを
受け入れやすい人なのではないかとも考えられますね。
このような視点から情報を見るのも楽しいものですよ。
みなさんも何か情報を見たら裏側にはどのような背景があるのか考えてみてはいかがでしょうか?