冷房病にご用心

6月といえば、梅雨で雨が多い!というイメージが強いですね。
でも実際は晴れて暑い日が多かったりします。
外が暑くなると、交通機関や店舗、オフィスでは冷房を入れるところが増加。
最初は涼しくて気持ちいいと思っていても、5分、10分と経過するうちに寒く感じることはないでしょうか。

冷房で体調を崩す「冷房病」

職場の冷房設定温度を28℃程度とし、その室温でも快適に働くことができるビジネススタイル「COOL BIZ」(クールビズ)の導入が推進されていますが、冷えすぎの職場で働く人もまだまだ多いと思います。
冷房病の原因は、エアコンによる体の冷えすぎと、冷房の効いた室内と暑い外との温度差に体がついていけなくなることに起因する自律神経失調症の一種であると考えられています。
私たちの体は、寒くなると皮膚の血管を収縮させて、体内の熱を逃がさないようにし、暑くなると血管を拡張させて熱を体外に逃がしたりして、体温を一定に保ちます。
この体温調節をしているのが自律神経ですが、自律神経が対応できるのは、温度差5℃以内くらいまで。
それ以上の激しい温度変化にさらされていると、体温調節がうまくいかなくなり、自律神経も乱れやすくなるのです。
その結果、体のいろいろな部分に不調があらわれます。
主な症状は、体の冷え、頭痛、肩こり、だるさ、胃腸障害、腰痛、手足のむくみ、不眠など。
また、免疫力が落ちることで風邪をひきやすくなったり、ホルモンバランスが乱れたりすることもあります。
冷房病は、元々は体力がない人や高齢者に多くみられる症状です。
しかし、最近では元気いっぱいなはずの若い人の間にも冷房病は増加しています。
これには不健康な生活習慣が深く関係していると考えられています。

暑い夏は、ただでさえ体調を崩しやすい季節。
都市部ではヒートアイランド現象で寝苦しい熱帯夜が増えるとともに、寝不足になる人が増えます。
暑さのせいで食欲が落ちるという人も多いのではないでしょうか。
その一方で、夏は楽しいイベントが多い季節ですね。
夏バテ気味だというのに、つい夜ふかしをしたり、ビールを飲みすぎたり暴飲暴食したり…。
そして、休日にはここぞといわんばかりに寝だめしてしまったり…。

こうした不規則な生活や食事は、自律神経に大きな負担をかけ、冷房病をはじめとする自律神経失調症をひき起こすリスクを高めてしまいます。
自律神経を整えるには、起床・就寝の時間、食事をとる時間を一定にするなど、できるだけ規則正しい生活を送るようにすることが大切です。

もう一つ自律神経の働きを狂わせる大きな原因に、ストレスがあります。
上手に気分転換するなどしてストレスをためないようにしましょう。

また、タバコを吸うと、ニコチンが血管を収縮させるため、体が冷えやすくなります。
禁煙することも、冷房病予防の重要な対策のひとつです。

エアコンの設定温度を25~28℃程度にして、外の気温との差を5℃以内に保ち、自律神経が正常に働ける環境にしておくこと。
これが基本的な予防策ですが、職場によっては、もっと低い室温になっているところもあります。
冷えた職場で長い時間をすごさなければならない人や、冷房のきいた電車やバスで通勤をする人は、体を冷やさないようしっかり対策をとることが大切です。

冷房病への具体的な対策

●冷房から身を守るスカーフなどを用意●
通勤電車の中や出先での冷房対策用に、大きめのスカーフやカーディガンなどを持ち歩きましょう。
職場ではひざかけ、厚手の靴下などを用意し、冷風を直接体にあてないようにしよう。
また、体を締めつける服や靴は血行を妨げるので、なるべく避けるように心掛けましよう。

●体を動かして血行を促す●
長い時間同じ姿勢で仕事をしていると、血行が悪くなり、冷房病にかかりやすくなります。
ときおり休憩をとったり、軽くストレッチをして、体の血行を促しましょう。
汗をかくのは体温調節機能を正常に保つのに効果があるため、ウォーキングなど、軽く汗をかく運動を毎日続けることも効果的です。

●入浴して体を温める●
夏はついシャワーで汗を流すだけで済ませてしまいがちですが、できれば湯舟につかるように。
ぬるめのお湯でゆっくり半身浴をすると、冷えて収縮した血管が広がり、体が温まります。
足湯も効果的ですよ。

●温かく栄養バランスのよい食事をとる●
冷たい食べ物や飲み物で胃をはじめとする内臓を冷やすと、消化力が衰えて体力が落ち、自律神経が乱れやすくなります。
温かくて栄養バランスのよい食事で、体を内側からあたためるように心掛けましょう。
夏が旬のなすやきゅうり、トマトなどは体を冷やすのでなるべく加熱して食べることがおススメです!

●適度な冷房で快眠を●
あらかじめ寝室の温度をエアコンで下げておき、寝る前にスイッチを切ったり、タイマーを利用して、2時間程度で冷房を切るようにして、寝ている間の冷えすぎを予防しましょう。

●腹式呼吸で自律神経を整える●
腹式呼吸は自律神経を整えるのに効果的です。
息を吸ったとき下腹部と胸部を一緒にふくらませる「胸腹式呼吸」なら簡単にできます。
軽く背筋を伸ばし、息を吸うときは一気に吸い(口からでも鼻からでもOK)、 吐くときは口から、細く長く時間をかけるのがコツ。
これを心身がリラックスするまで繰り返しましょう。

なんとなく体調が優れず「冷房病かな?」と思ったら、まずは医師の診察を受け、本当に冷房が原因なのか診断してもらったうえで、症状に適した治療を受けましょう。

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