食事バランスガイド
- 2013/6/6
- 食事

皆さんは、このイラストをご存知ですか?
何だか食べ物に関係したイラストであることには、
気づかれたと思いますが、初めて見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、これコマなんです!
え、余計に意味が分からない? では、ご説明します。
これは、『食事バランスガイド』という食生活を見直すためのツールです。
こんなもので食生活が改善出来るのか、疑問に思う方もいるかもしれませんが、このツールの優れているところは、簡単!という点です。
「食事バランスガイド」とは
一日に「何を」「どれだけ」食べたらいいのかを、コマの形と料理のイラストで表現したものです。
このイラストのコマが表す、1日に食べるべき食品は、以下のようになります。
・ 主食(ごはん・パン・麺類など)を 6 SV
・ 副菜を 6 SV
・ 主菜を 4.5 SV
・ 乳製品を 2 SV
・ 果物を 2 SV
もちろん、性別や年齢・活動量によって必要なエネルギーの量が変わってきますので、コマに配置される食品の数も違います。
このイラストが表すのは、活動量がやや少なめの中高年の男性が、一日に摂取すべき食品の単位数とバランスです。
さらに、お気づきの方もいると思いますが、このイラストには上記の5つの食品分類以外に、3つの要素が入っています。
・ コマの軸になっている『水・お茶』
水・お茶といった水分は食事の中で欠かせないものであり、料理、飲料として食事や食間などに十分量をとる必要があることから象徴的なイメージのコマの軸として表現しています。
・ 回転するコマの上で走る『運動』
「コマが回転する」=「運動する」ことによって初めて安定することを表現しています。栄養バランスのとれた食事をとること、適度な運動をすることは、健康づくりにとってとても大切なことです。
・ コマを回す紐で表現された『お菓子や嗜好品』
菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要があることから、イラスト上ではコマを回すためのヒモとして表現されています。1日200kcal程度が目安となります。
【200kcalの目安】
せんべい 3~4枚/ショートケーキ 小1個/日本酒コップ1杯(200ml)/ビール 缶1本半(500ml)/ワインコップ1杯(260ml)/焼酎(ストレート) コップ半分(100ml)
そして、このSVって単位、初めて聞いた方もいると思いますので、数えかたの解説です。
主食 ごはん、パン、めん類
おにぎり・食パンは 1 SV、ごはん(普通盛り)は 1.5 SV、丼物のごはん・麺類は 2 SV
副菜 野菜、きのこ、いも料理
小皿・鉢は 1 SV、中皿・鉢は 2 SV(サラダは 1 SV)、野菜ジュース(200ml)は 1 SV
主菜 肉、魚、卵、大豆料理
卵料理は 1 SV、魚料理は 2 SV、肉料理は 3 SV
牛乳・乳製品
牛乳(200ml)は 2 SV、それ以外は 1 SV
果物
みかんサイズは1個で 1 SV、りんごサイズは半分で 1 SV
見た目でカウントするこの方法なら、計算もほとんど必要なく、分かりやすいのではないでしょうか?
もっと詳しい、食品の栄養バランスを調べるツールとしては、『栄養成分表』がありますが、これを使いこなして、食事の栄養バランスを計算するのは非常に難しく、専門的な知識が必要です。
そのため、誰でも簡単に自分の栄養バランスをチェック出来るように考えられたのが、この食事バランスガイドです。
そして、この食事バランスガイドは、地域ごとの郷土料理などを取り入れた、独自のものを作成している自治体もあり、けっこう面白いので一度探してみてはいかがでしょうか。