雨とこころの不思議な関係
- 2013/6/19
- メンタルヘルス

日本の四季春夏秋冬は海外にはない美しさだと言われていますが、
梅雨の時期はどうしても憂鬱な気分になってしまうものですよね。
折角お洒落をしても雨に濡れて台無しになってしまったり、セットした髪も湿気でボサボサになってしまったりと
仕事もプライベートも雨のせいでイマイチ楽しめない…がっかりなんて方も多いのではないでしょうか?
雨季のストレス
雨の日に気持ちが憂鬱になってしまう理由は、気候によるストレスが大きく関係しています。
気圧や温度、湿度の変化に心と身体は一生懸命順応しようとしますが、そこにはどうしても負荷がかかります。
また、寒さや日照不足による冬季うつ(季節性うつ)のように、梅雨の時期は太陽光不足によって
体内時計がくるい、ストレスや気持ちの落ち込みが起こります。
その原因のひとつとして、体内時計に働きかけ、
自然な眠りを導き出す睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌バランスが崩れることが影響しています。
日照時間が短い梅雨の時期は、メラトニンの分泌のタイミングが遅れたり、
過剰になったりするため、睡眠の質が低下してしまいます。
さらに、心のバランスを整える働きがある神経伝達物質の「セロトニン」は、日光を浴びることで増えるため、
日照不足により光の刺激が減るとセロトニンも減り、精神のバランスが崩れやすくなるとも言われています。
次に、「ストレス=精神的なもの」をイメージする方も多いと思いますが、梅雨の時期のように、
気候によるストレスが憂鬱な気分を導き出してしまっている場合は、精神的なケアだけではストレス対策には
なりません。
心と身体はつながっていますので、身体のケアをすることで心のバランスを保つことも有効な手段です。
たとえば、運動不足のためにセロトニン不足を導き出してしまっていることもあります。
雨雨が降っているから、歩くパンさん/歩くことが億劫になり、ついついタクシータクシーを使ってしまったり、
極力外に出ることを控えたりなど、身体を動かさない時間が長くなると、背筋が伸びず、
肩をまるめる姿勢が定着してしまいます。
そうしているうちに、血液循環や自律神経の働きが悪くなり、心身の不調を招き、
マイナス感情が発生しやすくなってしまいます。
雨が降っていてもできるような、室内での適度な運動を心掛けましょう。
また、薄着になる夏を目前にしたこの季節、ダイエットdietのために食事制限をして、
気付かないうちに栄養不足になってしまっている場合があります。
セロトニンを生成するアミノ酸の一種であるトリプトファンは体内では作れないため、
食事を通して摂取する必要があります。
安定した食生活、規則正しい生活を送ることも心の安定を取り戻す近道です。
睡眠の質も精神のバランスに影響を与えるため、寝室の環境を整えることも大切です。
この季節は夏ひまわり2を楽しむための心身のバランスを整える準備期間と考え、雨だからできないではなく、
雨の季節だからこそ、楽しめるものを見つけ出してみましょう。