自動車運転者を使用する違反事業場の数
- 2013/10/16
- 労働環境

自動車運転者を使用する違反事業場
10月8日付の厚生労働省による公表では平成24年に自動車運転者を使用する、
全国6,007事業場を対象に監督指導を行った結果
実に82%に当たる4,924の事業場で、何らかの労働基準関係法令違反が認められた。
この結果を受け、同省では積極的に監督指導を行い、
改善が見られない等の悪質な事業場に対しては、
送検を行うなど厳しく対処していく方針を強めている。
自動車運転者は業務体系が特殊であり、
一般企業と同じ労働基準法では規制が難しく、
「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」が策定されている。
しかし、依然として長時間労働や、連続運転時間、休息日等
大幅な改善が見られておらず、
脳・心臓疾患での労災件数が最も多い職種だ。
改善をするためには、事業場のトップが主導し、
労働者が一丸となり、改善を目指していく必要がある。
また、
労働規定の改正、周知・履行の徹底、
確実な健康診断の実施と措置、
ならびに産業医もしくは、それに類する機関での
面談を行うことも合わせて必要となる。
今回の調査で改めて、
自動車運転者を扱う事業場の改善すべき点が浮き彫りとなった。
厚生労働省では重大事故を防ぐために、
様々なガイドラインや基準を取り決めている。
今一度それらを見直し、皆様の事業場と照らし合わせてみることで
改善する際の指標となるだろう。