
日本の湿度の高い暑さは、とても不快で体調も崩しがちです。
夏になると、食欲がわかない、体がだるくなる方もチラホラいるのではないでしょうか。
夏バテの始まり
人間の体は、暑くなって体温が上がると皮膚の血管が拡張して血液が体の表面に集まって汗をだし、体温を下げようとします。
しかし、湿度が高いと汗の蒸発が妨げられ、体温調節が難しく、熱が体内にこもり、疲れやすくなるのです。
また、食生活の面では、暑い→だるい→食欲がでない→消化力の低下→食欲不振という悪循環が起こります。
暑さにより、疲労感や睡眠に状態が影響が生じ、生活のリズムも乱れがちです。
これからさらに暑くなってきますので、早めに対策を考え、夏バテを予防しましょう。
夏バテ予防のポイント
① 食事は量より質
食欲がなくても1日3食とりましょう。
胃に負担のかからない消化の良い良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランス良く、少しずつでもとるように心がけてください。
「食べたいものを好きなだけ」というよりは、「栄養バランスの取れたものを少しずつ」がおすすめです。
② 香辛料を活用
生姜、わさび、こしょうなどの香辛料、シソ、にょうが、ネギなどの香味野菜を使用すると、食欲が出やすくなります。
③ 水分、ミネラル、ビタミンの補給
夏の野菜はビタミンが多く含まれています。
暑くなると汗と一緒にビタミンも喪失しやすいため、緑黄色野菜をたくさん食べるようにしましょう。
特に夏場はビタミンB1の消耗が激しくなり、不足しがちです。
不足すると体内に摂取された栄養をエネルギーに変換できにくくなるため、ビタミンB1の摂取を心がけましょう。
ビタミンB1を豊富に含む食品:豚肉、うなぎ、大豆、玄米、ほうれん草、ごま
また、アリシン(にんにく、ニラ、ねぎ、たまねぎ等)を含む食品を一緒に食べるとビタミンB1の吸収がよくなります。
④ クエン酸
クエン酸は疲労の原因となる乳酸を排出する作用があり、疲労回復に効果的です。
クエン酸の多い食品:レモン、グレープフルーツ、オレンジ、梅干
⑤生活リズムを整えましょう!
対策の中でも、最も効果的な改善策です。
暑い日が続くと、生活リズムも乱れがち。
規則正しい生活と適度な運動を心がけ、生活のリズムを保つようにしましょう。
また、睡眠は充分にとり、疲れを溜め込まないよう心掛けてください。