VDT症候群

VDT作業による健康被害と対策について

近年、さまざまな職場で、事務作業や書類作成の際にパソコン等を使用する機会が増えています。
パソコンの使用は、もはや必須です。
VDT作業とは、この現在必須とされているパソコンの使用など、ディスプレイ・キーボード等により構成されるVDT(Visual Display Terminals)を使用した作業のことをさします。
ほぼすべての事務職場で発生するVDT作業ですが、長時間行うことで、肩こりや腰痛、眼精疲労などの症状が引き起こされることが知られています。
また、VDT症候作業では身体の健康被害のほかにも、精神的な被害が出ることが確認されています。
これは、長時間同じ姿勢でVDT作業を行うことでストレスがかかるためで、そのストレスがもとで、うつ病等の精神疾患を引き起こすのです。
このように、VDT機器を使用した際に発生する各症状をVDT症候群といい、非常に大きな問題となっています。
厚生労働省もVDT症候群を大きな問題として捉えており、「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を平成14年に策定しています。

ガイドラインの内容

厚生労働省「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」には以下が盛り込まれています。

・ 1連続作業時間内において、1~2回程度の小休止を設けること
・ 連続作業と連続作業の間に10~15分の作業休止時間を設けること
・ 1連続作業時間は1時間を超えないようにすること

しかし、実際に作業時間を減らすということは難しく、連続作業時間が1時間を越える方がほとんどと推測されます。
作業時間を減らすことが難しい場合には、次に注意をし、少しでも心身に負担を掛けないことが重要です。

・ 他の作業を組み込むことや、ローテーションを実施すること
・ 適切なVDT機器等の選定
・ 個々の特性に合わせた業務量

VDT作業に従事する労働者が不調を訴えている場合、VDT健康診断を受診することも視野に入れる必要があります。
VDT健康診断は「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」により推奨されており、作業区分に応じて健診項目が異なります。
この診断を受けておくことにより、将来的に心身の不調を来たした際、VDT作業によるものかどうかの判定に役立つでしょう。
また衛生委員会等で、VDT作業に関する議題を取扱うなど、VDT症候群について社内に周知し、早急に対応策を講じることが重要です。

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