夏のスキンケア
- 2013/7/29
- 健康管理

暑く、ジメジメした気候の日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
肌のトラブルは寒くて乾燥する冬に起こるイメージですが、
夏でも肌のトラブルは起こります。
夏の肌はどのような状態で、どのようなスキンケアが必要なのでしょうか?
夏こそ保湿
湿度が高い夏は皮脂の分泌が活発なので、肌は潤っているように感じます。
しかし、肌の水分と保湿成分が汗と共に失われ、実は乾燥しているという事があります。
屋外で大量の汗をかいて、涼しい室内に入ると汗は気持ちよく乾きます。
とっても心地よいですよね。
でも実は、この時に肌に必要な潤い成分も汗と一緒に奪われ、肌は乾燥します。
また、夏は紫外線も強いので、日焼けによっても肌は乾燥します。
紫外線を浴びると、皮膚では急激な細胞の増殖が始まります。
皮膚は、表皮の一番下にある基底層という場所で新しい細胞が作られ、
それが順番に上に上がってきて、最後には垢となってはがれ落ちます。
これを皮膚のターンオーバーといいます。
紫外線の刺激により、基底層での細胞の増殖スピードが速くなると、
細胞が不完全なまま作られてしまいます。
すると、角層に上がってきたときに水分保持力の弱い角層となってしまい、
十分な機能を果たすことができません。また、紫外線は真皮まで届き、
肌の弾力や張りを保つコラーゲン繊維やエラスチンも壊してしまいます。
皮膚の構造と乾燥の仕組みは・・・
皮膚の表面は角層によって覆われています。角層は0.02mmのほどの薄さでありながら、
外部の刺激から皮膚を守り、内部の水分が逃げるのを防いでいます。
また、皮脂腺から分泌される皮脂、汗腺から分泌される汗が、
混ざり合って皮脂膜を形成し、角層の中のうるおいを保っています。
角層と皮脂膜によって、皮膚は保護されているのです。これを、皮膚のバリア機能といいます。
ところが、空気の乾燥、洗剤やお湯の刺激、ナイロンタオルの使用などによる摩擦によって、
皮脂膜が取れ、角層がダメージを受けると、
バリア機能が低下し、うるおいが失われて乾燥してしまうのです。
肌のトラブルを防ぐには、皮脂と角層を守ることが大切ですので、
次のことに気をつけましょう。
体を洗う時にナイロンタオルでこすりすぎない。
石けんやボディソープを使用し過ぎない。また、使用後はきちんと洗い流す
湯船のお湯はぬるめにしましょう。
室内の空気を乾燥させすぎない、エアコンや扇風機の風に当たりすぎない
紫外線対策をきちんと行う。
肌が乾燥しやすい人は、夏も保湿剤を使用することをおすすめします。
乾燥がひどい場合は、入浴後肌に水分が残っている状態で保湿剤をつけると効果的です。
乾燥がひどくなければ、ベタつきの少ない保湿剤を気になるところに部分的に使うとよいでしょう。
肌を見せる服装が多いこの季節、スキンケアに気を配り、健康で美しい肌を保ちましょう。