VDT症候群

「VDT症候群」という言葉、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
現在の私たちの生活は、パソコンや携帯電話、さらにはスマートフォンやタブレット端末など、さまざまな「表示機器」=「VDT(Visual Display Terminal)」に囲まれています。
そんな機器を長時間使うことによって起こるのがVDT症候群です。

VDT症候群とは

近年のスマートフォンやタブレット端末の普及とあいまって、今後はさらにVDT症候群を訴える人も増加することが考えられます。

VDT症候群の症状

●身体的な症状
・ 目の症状:目の疲れ、痛み、視力低下、ドライアイ
・ 腰痛
・ 首や肩のこり
・ 頭痛
・ 腕、手、指の疲れ・痛み

●精神的な症状
・ 抑うつ状態
・ 倦怠感

※VDT症候群の身体的症状のランキング〔厚生労働省「技術革新と労働に関する実態調査」(平成20年)〕は以下の通りです。

1位は「目の疲れ・痛み」で、9割を占める。
2位の「首・肩のこり・痛み」は、7割以上を占める。

この調査から、VDT作業において、目や首・肩の不調は大多数の人に見られる症状であることがわかります。

VDT症候群の原因

●目の疲れ・痛み
パソコン作業中は、無意識のうちにディスプレイを凝視してしまうことが多く、瞬きも少なくなりがちです。
眼球が乾きやすくなり、傷つきやすい状態といえます。
また、ディスプレイの人工光や反射光のために、眼精疲労が起こりやすくなり、ぼやけ感や視力低下が起こりやすくなるのです。

●首、肩のこり・痛み
キーボードを叩き続けたり、長時間、同じ姿勢をとっていると筋肉疲労が起こります。
また、血行が悪くなり、首から肩にかけてこりや痛みが生じやすくなります。
目の疲労から、首や肩の不調が現れることもあり、注意が必要です。

●腕、手、指の疲れ・痛み
首や肩のこりから、腕にも痛みが広がることがあります。
「だるい」「しびれる」から激痛へと悪化することも。
また、長時間のパソコン等の入力作業は手指に炎症をきたすことにもつながり、ひどくなると手首を動かすと激痛がはしることもあります。

●精神的な症状
疲れ目や肩こり等を放置しておくと、頭痛や睡眠障害、食欲不振、睡眠障害、過食、生理不順、不安感、抑うつ状態などさまざまなストレス症状を招くことがあります。
体の不調は心の不調のサインであることもあるので、気をつけましょう。

VDT症候群の対策

・ 一連作業は1時間、次の連続作業の間には10~15分の作業休止時間(画面から視線をはずす時間)を設ける
・ 作業前後に軽い運動(体操・ストレッチ・足踏みなど)をする
・ 同一作業を反復せずにおこなう
・ 背もたれがあり、傾きを調整できる椅子を使用する。作業姿勢は椅子に深く腰掛け、背中をのばす
・ ディスプレイとは40cm以上の視距離を確保する。画面の上端は角度10度で見下ろすポジション
・ 照明を明るくする。キーボード上は300ルクス以上、モニター画面上は500ルクス以下の明るさにする
・ デスクトップの背景色は、モニターからの刺激を抑える効果のあるブラックやグレーに変え、画面の反射をさえぎるフィルターを利用する
・ 目に直接空調の風があたらないようにする
・ 正しい視力矯正をおこなう(自分に合ったメガネ・コンタクトの使用)
・ イライラ感、抑うつ状態、倦怠感などを自覚する場合は産業医や専門医に早めに相談する

最後に自分のVDTストレスチェックをしてみましょう。

VDTテクノストレス度チェック

●パソコン環境チェック
・ パソコン利用時間が1時間を超える
・ パソコン画面に直射日光や照明が映りこんでいる
・ パソコン作業の時、室内の明るさと手元の明るさに差がある
・ パソコンの作業スペースにゆとりがない
・ 不自然な姿勢で利用している
・ いくつもの作業を同時に取り扱うことがある

●VDT症状チェック
・ 目:疲れる、ぼやける、乾く、充血する
・ 頭:重い、頭痛がある
・ 胃腸:食欲がない、調子が悪い
・ 肩・首・背中:重い、痛い
・ 腰・足:だるい、冷たい
・ その他:翌朝まで疲れがとれない、熟睡感がない、意欲がわかない

7点以上は要注意!
パソコンから離れて一息つける時間を確保しましょう。
症状がひどくなったり、長期に続くようでしたら一度受診していただくことをオススメします。

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