
今日は水についてのお話です。
みなさんの身近にあるミネラルウォーター、味、デザイン、メーカー、イメージなどなど、お気に入りの銘柄などがありますでしょうか。
ミネラルウォーターと、一言に言っても種類があるのをご存知でしょうか。
日本では農林水産省が定めたガイドラインに従って4つの品名に分類されています。
水の種類
ナチュラルウォーター
特定水源より採水された地下水
ナチュラルミネラルウォーター
特定水源より採取された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの。
鉱水、鉱泉水など。
処理方法はろ過、沈殿および加熱殺菌処理に限る。
ミネラルウォーター
特定水源より採取された地下水のうち、地下で滞留または移動中に無機塩類が溶解したもの。
鉱水、鉱泉水など。
処理方法はろ過、および加熱殺菌以外に、複数の原水の混合、ミネラル分の調整、オゾン殺菌、紫外線殺菌、曝気など。
ボトルドウォーター
飲用適の水。
純水、蒸留水、河川の表流水、水道水など。
処理方法の制限はなし。
硬水と軟水の違い
水は、地域や水源によって水に溶け込む成分が異なり、味や個性に違いがあります。
その目安として硬度があります。硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量から計算されます。
数値が高い:カルシウムとマグネシウムを多く含む硬水
数値が低い:カルシウムとマグネシウムの含有量が少ない軟水
おおまかな基準値
硬度100mg/リットル未満 軟水
硬度100~300mg/リットル 中硬水
硬度300mg/リットル以上 硬水
日本の水は軟水が多く、輸入されているミネラルウォーターは硬度10以下から3,000近いもの、
炭酸が溶け込んでいるものなど、いろいろな種類があります。
軟水
昆布やカツオなどだしをとる時は、グルタミン酸やイノシン酸などのうまみが抽出されやすい軟水が向いています。
コーヒー、紅茶、緑茶など香りを引き立たせたいものには軟水がおすすめです。
軟水でご飯を炊くと穀類の香りが引き立ち、しっとり炊きあがります。
中硬水
西洋料理や鍋物などには中硬水を使うと素材のうまみを引き出し、コクのある仕上がりになります。
中硬水は、肉の臭みを消し、肉を柔らかく仕上げる効果もあります。
ボルシチやカレーやシチューなどの煮込み料理に適しています。
硬水
ミネラルを豊富に含むので、運動した後や健康飲料として飲みましょう。
便秘気味の方は便秘解消にも効果的です。
エスプレッソは硬水を使うと苦味がなくコクがあり、まろやかな仕上がりになります。
いろいろな水を用途により、使い分けしてみてはいかがでしょうか。