ロングフライト血栓症(エコノミークラス症候群)の予防

夏休みシーズン。いろんな旅行旅行の計画を立てている方も多いのではないだろうか。
リフレッシュ、思い出作り、帰省など、目的はいろいろである。

安心して、そして元気に過ごせるよう、
今日は 旅行にまつわる体のお話をしたい。

旅行では、飛行機、電車、車、移動手段も様々、
長時間の移動になることも多い。

「ロングフライト血栓症」

「エコノミークラス症候群」と言った方が知っている人が多いかもしれない。
時には旅行者血栓症と呼ばれることもある。

<発生の状況>
・成田空港だけで年間100~150件ほど
・日本では年間約4000例ほど(静脈血栓塞栓症としての症例数)

<どんな病気>
①乾燥した環境・・・飛行中の飛行機内はとても乾燥している。
          体の水分が失われることから、血液が濃縮され、固まりやすくなる。

②飛行機の座席・・・狭く、同じ姿勢で長い時間座り続ける。
          下肢が圧迫され、心臓へ戻る静脈血のめぐりが悪くなると、血栓ができる。

③血栓・・・・・・・飛行機が着陸し、立ち上がった際に血栓が血管の壁からはがれる。
          どこかで詰まってしまうとショック状態を起こし、死に至ることもある。

※飛行機に乗っている時のみにとどまらず、長時間座ったままでの列車や車での移動中でも起こり得る。

<よく見られる症状>
■軽症の場合 ・・・ 鈍痛。
          (左右どちらかのふくらはぎの内部に不快感、鈍い痛み、腫れなど)

■中症の場合 ・・・ 鈍痛+むくみ。
          (片方の下肢に強い痛みやむくみ)

■重症の場合 ・・・ 呼吸困難・失神等。
          (静脈~心臓~肺動脈を詰まらせると、呼吸困難、脈の増加、失神などが起こる)

<予防策>
・2~3時間毎に歩く。
・機内では少し離れたトイレまで歩く。
・スペースを見つけ、下肢の屈伸運動をする。
・カカトやつま先の上下運動と腹式呼吸。
(座席に座ったまま、1時間毎に3~5分)
・水分を摂る。
・ミネラルウォーターか薄いお茶が望ましい。
・コーヒーやアルコールは、利尿作用による脱水を起こすので控えめが良い。
・ゆったりした服装。
 →男性の場合は、ズボンのベルトを10cmほど弛める。
 →女性の場合は、しめつけのきつい下着を避け、ゆったりした衣類が良い。
・足を組んで座らない。(血行を悪くしてしまうため)
・睡眠薬は使用しない・・・・不自然な姿勢で寝てしまいやすい。
・女性や高齢者は、通路側に座る。

下肢静脈瘤がある方や、血液の凝固に異常がある方、
経口避妊薬を飲んでいる方、妊娠中または出産後の方は特に注意が必要である。

飛行機の エコノミークラスに限ったことではないのである。
過去には、ビジネスクラス利用のスポーツ選手でさえもなったことがある。

睡眠不足や体の疲れ具合も体調には大きく影響する。
無理のないスケジュールを組むことも大切である。

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