
今日は、特に40歳以上の女性に多い病気『甲状腺機能低下症』について
お伝えしたいと思います。
甲状腺とは???
甲状腺は、のどぼとけの下の辺りに、張り付くような形でついている小さな臓器です。
蝶のような形をしており、重さは20~30gと小さな臓器ですが、
この臓器が出している『甲状腺ホルモン』は、
全身の代謝を活発にする、車のアクセルのような大切な役割を持っています。
<画像引用元:名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科HPより>
甲状腺機能低下症とは???
上記で説明した甲状腺の働きが、何らかの原因で低下してしまった病気のことを言います。
最も多い原因は、「慢性甲状腺炎(橋本病)」という、甲状腺の細胞が壊れてしまう病気です。
非常に頻度の高い病気で、女性の10人に1人かそれ以上の頻度とも言われています。
不妊の原因になることもあります。
症状:
昼夜を問わない眠気、だるさ、記憶力や計算力の低下
皮膚の乾燥、むくみ、無月経など
※眠気やだるさ、記憶力の低下などから、うつ病と間違いやすい病気です!!
検査・治療方法は???
受診先:内分泌内科もしくは内科
検査:採血で、甲状腺ホルモンの値を調べます。
健康診断でコレステロールの値が高くなったことがきっかけで見つかるケースもあります。
治療:甲状腺ホルモンの薬を服用します。定期的に受診をして、数値が回復すれば薬が
なくなることもあります。
甲状腺機能低下のチェックリスト
□温かい部屋や夏でも汗をかかなくなった。
□寒がりになった。
□声がかすれることがある。
□皮膚が乾燥している。
□便秘である。
□体重が増えた。
□肌がかさかさして、きめが粗くなった。
□服を脱ぐなどの動作が億劫になった。
□目の周りがむくむ。
□記憶力が落ちたと感じる。
□皮膚が冷たくなった。
□耳が聞こえにくくなった。
□手足にしびれがある。
※※上記に6つ以上当てはまるものがあれば、受診をしてください!!※※