グレープフルーツと薬
- 2013/9/10
- 病状・症状

長引く残暑での夏バテやエアコンなどで、風邪を引かれている方も増えているようです。
病院で処方されるお薬、注意書きを読んでみると、必ず「コップ1杯以上の水かぬるま湯で飲みましょう」と書いてありますね。
これは何故か、ご存知でしょうか???
1杯の水の根拠
ほとんどのお薬は、胃の中でお薬がしっかり溶けて、その成分が小腸に届くことで吸収され、効果を発揮します。
少ないお水で飲んでしまうと、充分に胃の中でお薬が溶けず、その成分が小腸まで届かないことがあります。
そうすると、当然効果は減ってしまう・・・ということになります。
また、ごく稀にお薬が食道(口と胃をつなぐ管の部分)にひっかかり、「潰瘍」と言って、食道の表面が傷ついてしまうことがあります。
少し多いように思いますが、『コップ1杯のお水』は守りましょう!!
水かぬるま湯の根拠
薬と飲み物(や食べ物)の組み合わせには、薬の作用を減らしてしまったり、逆に強めてしまう組み合わせというのが存在します。
代表的なものは、グレープフルーツジュース。
※これは、グレープフルーツを食べても同じです。
グレープフルーツに含まれる苦味成分は、小腸でお薬が吸収・代謝される機能を弱めてしまいます。
すると、血液の中でのお薬の濃度が高くなり、お薬の効果を強めてしまいます。
グレープフルーツが影響するお薬は沢山の種類があります。
例えば、血圧を下げるお薬や高脂血症のお薬など・・・。
一部のお薬などは、一度に薬を何倍も飲んだのと同じ効果が出てしまうケースもあるので、薬の注意書きや、薬剤師さんの説明は必ず守ってくださいね。
ちなみに、グレープフルーツの効果は、飲食後10時間後にも確認されたというから驚きです。
上の表に当てはまるお薬を飲んでいる方は、
服薬期間中のグレープフルーツ(ジュースも)は避けた方が無難かもしれません。