尿管結石について
- 2013/9/16
- 病状・症状

今日は、尿管結石についてのお話です。
尿管結石とは
尿管結石は、わき腹から下腹部にかけて激しい痛みに襲われる
泌尿器科の病気です。
尿は腎臓で作られ、尿管・膀胱・尿道を通って排泄されます。
これらの器官に存在する結石を総称して尿路結石といい、
そのうち、腎臓と膀胱の間の尿管にある結石が尿管結石です。
結石は尿に溶けていた塩類が腎臓の中でかたまってできたもので、
おもな成分は尿酸、炭酸などとカルシウムの結合物です。
小さいゴミ状のものから、1センチを越えるものもあり、
20~40歳ぐらいの働き盛りに多い病気のひとつです。
症状は、突然襲うわき腹から下腹部にかけての
強い痛みや吐き気・嘔吐、頻脈、血尿などです。
結石によって尿管がけいれんを起こし、腎臓から膀胱への尿の流れを遮るために
腎臓の圧力が大きくなり、痛みが生じます。
背中や肩、あるいは、下腹部から外陰部にかけて起こり、その痛みは強烈です。
治療法は・・・
★痛みをとる
鎮痛消炎剤の服用、座薬の使用あるいは注射
★尿路を確保
抗けいれん剤の使用
★自然排泄を促進
大量の水を飲んだり、点滴によって尿量を増やす(直径5ミリ以下の結石の場合)
ただし、この方法で自然排泄されない場合は、
1.体外から衝撃波を加えて結石を細かく破壊し、自然排泄する
2.内視鏡や開腹手術によって結石を取り出す
以上です!