睡眠時無呼吸症候群が、朝方の心筋梗塞発症に影響

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睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)という病気が心疾患を引き起こす一因となっていることをご存知でしょうか。

SASと心疾患の関連

心筋梗塞が朝方に起きやすいのは、寝ている間に呼吸がたびたび止まるSASが関係している可能性があるとの研究結果が、日本心臓病学会で発表されました。
SASと心血管疾患の関係については、スペインの研究グループが、10年間追跡調査した結果が2005年に発表されています。
これによると、重症のSASを治療しないで放置すると、心筋梗塞や心不全など、心血管疾患のリスクが3倍になるとのこと。

なぜ、SASが影響しているのか?

なぜSASが心疾患に影響を及ぼすのでしょうか。
夜間に気道が閉塞し、無呼吸が生じることによる低酸素状態が関与しているものと考えられています。
この低酸素状態がもたらす血圧変動、不整脈によって、血液を送るポンプの役割をしている心臓や血管に大きな負担がかかり、深刻な心臓病を発症するのです。
SASは、その名の通り「睡眠時」に起きます。
そのため一人暮らしの場合は、自分が寝ている間呼吸が止まることがあるのかどうか、実際にはわかりません。
日中以下のような症状の自覚がある場合は、気を付けてください。

●起床時の頭痛
●起床時が一日の中で一番疲労感が強い
●日中の過度の眠気
●集中力、記憶力の低下
●イライラ感

無呼吸の主な原因として、上気道(のどの部分)の閉塞があげられます。
この閉塞は、肥満に伴う上気道への脂肪沈着、扁桃肥大、アデノイドによって起こりますが、肥満でなくても、顎が小さい小顎症の方も気道が狭く、SASになりやすい傾向があります。

SASの検査

SASの検査には、自宅で自分で行うことが出来る簡易式検査と、検査施設に一泊して行う検査があります。
簡易式検査は、指先にテープを巻いてセンサーを取り付け、睡眠中の血中酸素濃度を測定するもの。
一方、施設での検査は、睡眠中の脳波、いびき、血中酸素濃度、睡眠姿勢などが調べられます。
SASの治療は、心血管疾患の予防にもつながります。
また、すでに心血管疾患のある方は、SASの治療もしっかりと行うことで、より治療の効果が得られるといえるでしょう。
日中の自覚症状で気になる項目がある方は、ぜひ耳鼻咽喉科や呼吸器科に相談してみてください。

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