若い世代の過重労働
- 2013/10/3
- 労働環境

昨日は、「ダンダリン」という、いわゆるブラック企業とそれを取り締まる労働基準監督署のドラマが始まりましたね。
サービス残業や月100時間を超える「過重労働」のあるブラック企業は、日本でも増え続けていると言われています。
【コラム】ウォール街残酷物語、21歳の死が問う現代の奴隷制度
これは、ロンドンの銀行でインターンをしていた若者が、長時間労働の末、学生寮で亡くなっているのが発見されたことから、欧米(特にバンカー)の、インターンの過重労働について書かれたコラムです。
日本ではインターンに過重労働をさせる文化はありませんが、就職し、体力のある若手社員が長時間勤務を強いられることは多々あります。
コラムの中ではこう書かれています。
職場では新人であり、頭角を現そうと一生懸命だからだ。
心配してくれる両親とは、もう一緒に暮らしてはいないし、家で待っている新しい家族はまだいない。
徹夜でレポートを仕上げ、添付した電子メールの送信ボタンを押した直後に机の前で眠りこけてしまうような悪い習慣を大学時代に培っている。
そしてしばしば、自分の体力を過信している。
このコラムに書かれている通り、若いからと言って、徹夜に近い長時間勤務に誰もが耐えられるわけではないのです。
若くて体力があるといっても、精神疾患による自殺も含めると、日本の過労死の半分は20代、30代の若者です。
長時間勤務は、個人の努力だけでは決してなくなりません!
会社ぐるみで体制を見直さないと、後々会社を支える若い優秀なスタッフから潰れていってしまいます。
まずは以下が大切です。
・長時間労働をさせない
・不調者を早期にみつけ、適切な対応(産業医面談・受診・残業の禁止・配置転換など)をする
・定期的に、メンタルのスクリーニングチェックや面談等を行い、心身のフォローアップを行う
私たち産業保健スタッフも、人事担当者や企業のトップの皆様へ過重労働の危険性を伝え続けたいと思います。