ピロリ菌のはなし

ここ数日、10月と思えぬ暑さが続きましたね。
気温の変化が大きく体調を崩しやすい時期です!

さてタイトルにある「ピロリ菌」。

今年の2月からピロリ菌除菌の保険適用が拡大したことをご存知でしょうか?
以前は胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌などの方にしか保険が適用されませんでしたが、今年2月からは胃炎の方にも保険が適用されるようになりました。
ピロリ菌は胃の粘膜に住み着き、胃潰瘍や胃がんを引き起こす原因となる菌で最近はさまざまなところで耳にするようになったので、ご存知の方も多いと思います。
胃がんになった人のほとんどがピロリ菌に感染しており、日本人の50代以上では70~80%が感染していると言われています。
そう聞くと、ピロリ菌がいるのかいないのか気になりますね!!
ピロリ菌の有無を調べるためには以下の方法があります。

1. 尿素呼気試験(吐き出した息で調べる方法)
2. 血液検査
3. 便検査
4. 内視鏡検査(胃カメラ)

1~3は胃カメラ以外の検査方法なので、簡易的に行うことができます。
4の内視鏡検査では胃の組織をほんの少し採取して調べることになります。
そしてピロリ菌がいると分かった場合、除菌をすることで将来的な胃癌のリスクを減らすことが可能です。
ただし、ピロリ菌がいることが分かってもすべての方に除菌の必要性がある訳ではありません。
ピロリ菌がいても、すべての方が胃癌になるわけではなく、菌の種類、体質、生活習慣等によって胃癌の発生率はかわってきます。
「ピロリ菌がいる→胃炎→胃癌」の順番ですから、ピロリ菌がいても胃炎や胃潰瘍がなければすぐに除菌しなくてもいいのです。
もし、「胃がシクシク痛む」「胸焼けがする」「胃もたれする」などの症状がある方は、一度胃カメラを受けて除菌を検討しても良いでしょう!
ピロリ菌の感染源は、現時点でまだはっきりしないものの衛生環境が関係しているのではと言われています。
そのため若年者には少なく年齢が上がるほど感染者は多くなります。
日本人は他の民族にくらべて胃癌の発症率が少ないですが、今後ピロリ菌感染者が少なくなり、適切に除菌が行われていくことで胃癌になる方は減っていくと期待されています。

いつまでもおいしくご飯が食べられるように胃を大切にしましょう。

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田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
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