仕事と妊活

最近、周囲の友人から、不妊治療の相談を受けることが増えてきました。

NPO法人Fineという団体が行った調査によると、
不妊治療を行っている1000人にアンケートを取ったところ、
不妊治療を理由に退職をした方が40%にも上ることが明らかになったそうです。

不妊治療と仕事の両立は、なぜ難しいのでしょうか?

それには、不妊治療の通院頻度が関係しています。

不妊治療は、月経周期やホルモンの値によって、治療の予定が変わってきます。
そのため、
・急な受診が必要になることが多い。
・一般の通院治療のように、「毎週○曜日は病院」というスケジュールが立てられない。
・多いときは、毎日注射に通うなどの処置が必要になる。

・・・ということです。

更に、不妊治療のストレスは並大抵のものではなく、
仕事のストレスを避けようと、退職を考える方も少なくありません。

企業によっては、「不妊治療休暇」の制度を作っているところもありますが、
『不妊治療』していることを公にするのはハードルが高く、
まだまだ課題の多い制度のようです。

参考までに、企業が取り組む不妊治療休暇制度を下記に挙げてみました。
※朝日新聞 2010/10/26 記事より引用 http://www.asahi.com/special/hug/TKY201010260299.html

■不妊治療休暇を設けた主な企業や自治体

◇パナソニック電工

通算で1カ月~365日まで休職(無給)できる「不妊治療による休職」制度を06年に導入。医師の診断書が必要。

◇日産自動車

年ごとに有給5日、無給7日の計12日の特別休暇を取れる制度を08年に導入。本人の申告があれば、診断書は必要がない。

◇キリンビール

年ごとに有給5日、無給5日の計10日間の特別休暇を取れる制度を09年に導入。本人の申告があれば、診断書は必要がない。

◇熊本市

1回の申請で、最大6カ月休職(無給)できる特別休暇制度を08年に導入。複数回、申請することもできる。医師の診断書が必要。

このような制度が普及していくことが理想的ですが、
そうでない場合は、上司や周りのスタッフに理解を求め、
有給休暇や治療のための遅刻・早退を利用しながら治療を進めていく必要があります。

また、仕事との両立で悩んだり、ストレスで苦しむことも多い不妊治療。

NPO法人Fineでは、そういった方のために、
無料・有料のカウンセリング事業を行っているそうです。

NPO法人Fine カウンセリング事業

不妊治療の経験がある方がカウンセラーとして活躍されているようですので、
仕事と不妊治療の両立に悩んだら、
まず相談してみるのも良いのではないでしょうか。

経験者からのアドバイスは、とても貴重だと思います!!

また、晩婚化や女性社員の増加に伴い、
不妊治療を受ける女性はますます増えていくと思われます。
(今は、7組に1組の夫婦が不妊治療を必要とするといわれています。)

人事担当者の方も、貴重な女性社員の戦力を失わないために、
育児支援・両立支援の一環として、
不妊治療支援を是非検討してみて頂けるといいな、と思います。

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中村 眞弓株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

企業での健康相談や産業保健の経験を生かし、「じっくり聴く・しっかり考える」保健師を目指しています。社員の皆様・人事の皆様と一緒になって企業の健康を支えていけるよう頑張ります。
【ドクタートラストの保健師サービスへのお問い合わせはこちら】
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