りんごポリフェノールの健康効果
- 2013/10/24
- 健康管理

秋は果物が美味しい季節ですね!
先日、旅行先でりんごの木に実がいっぱい生っていました。
そして食卓には丸ごと一個のりんごが! 丸かじりするのが食べかたらしいです。
今日はりんごのお話です。
「1日に1個のリンゴは医者を遠ざける」という話がありますが、実際にはりんごにはどのような効果があるのでしょうか?
1日1個のりんごと言えば、りんごダイエットなどをイメージされる方もいるかもしれません。
りんごポリフェノールには、身体に脂肪が蓄積されるのを抑制する効果がある、といった旨の研究結果も発表されていることから肥満の予防・解消などダイエットに繋がる効能も期待できると言われています。
しかし、今回はりんごのダイエット効果ではなく、動脈硬化予防効果についてお話したいと思います。
米オハイオ大学の研究によると、約1ヵ月間、毎日リンゴを1個食べると、動脈硬化の原因となる酸化LDLが40%も減少するそうです。
酸化LDLとは、LDL(悪玉)コレステロールが化学変化によって酸化されてできたもので、血管壁を傷つけるだけでなく傷ついた血管壁にさらに酸化LDLが沈着すると、アテローム性動脈硬化を引き起こす原因になります。
抗酸化作用をもつ食品は、緑茶やトマト、赤ワイン、オリーブオイルなどたくさんありますが、りんごの抗酸化作用は他の食品の効果を、大きく上回るそうです。
ポリフェノール194mg(リンゴ1個相当)を含むサプリメントでも、酸化LDLは減少するようですが、りんごそのものを摂取した場合に比べて、効果が低いという報告もあります。
これは、りんごにプリフェノールの吸収を促進する成分が含まれているのではないかとも考えられています。
りんごポリフェノールの他にも、ポリフェノールには色々な種類があり、効果も様々です。
●アントシアニン
ブルーベリー・ぶどう・紫芋などに含まれているポリフェノールで、疲れ目の予防や視力の改善に効果的な作用があるとされています。
●カテキン
緑茶の主成分となっているポリフェノールの一種で、継続的に摂取することで体脂肪を減少させる効能があると考えられています。
また、抗菌作用・抗ウイルス作用があることから、虫歯予防やインフルエンザ予防などにも効果的であると言われています。
●ウーロン茶ポリフェノール
リパーゼと呼ばれる脂肪分解酵素の働きを阻害することから、脂肪が吸収されにくくなります。
また、食事の際に摂取することで、食後の中性脂肪値上昇を抑制する効果があるといった実験結果も発表されています。
●クロロゲン酸
コーヒー豆やゴボウに含まれるポリフェノールで、効能としては、肥満の予防・改善が挙げられます。
また、体内で発ガン物質の生成を抑制する働きがあるといった効用の他、知覚神経を刺激して認知機能の改善ならびに向上効果があるとも言われています。
今回は、旬のりんごに含まれる、りんごポリフェノールの動脈硬化予防効果についてと、その他のポリフェノールの効果についてでした。
りんご以外にも、旬の食材には美味しいだけでなく、様々な健康効果がありますので、普段の食生活に少し取り入れてみてはいかがでしょうか。