
先週の火曜日に続き、今週もインフルエンザの情報をお伝えしようと思います。
『注射嫌い』の方は、意外と多いものです。
絶対に必要と言われなければ注射したくない!というレベルから、
針を見ると気持ちが悪くなったり、貧血症状を起こす方まで様々ですが、
毎年接種が推奨されるインフルエンザ予防接種も、
「できることなら注射したくない」と思われる方もいらっしゃいますよね。
注射なしのインフル予防
実は、米国では、鼻からスプレーをする『経鼻インフルエンザワクチン』が増えつつあります。
名称は、『フルミスト』。
日本のクリニックでも、医師が個人輸入をして接種をするクリニックが
少しずつ増えてきているようです。
この経鼻インフルエンザワクチンには、いくつかメリットがあり、
・流行が感染株と違っても、防御してくれる効果が高い。
・小児の場合、従来の注射よりも免疫がつきやすい。
とのこと。
今の段階では、10歳未満のお子さんがこの予防接種をあえて選ぶことが多いようですが、
注射が苦手な成人の方にも朗報ですね。
ちなみにこの経鼻インフルエンザワクチンですが、
・50%に鼻炎様症状、10%に発熱や咽頭痛(喉の痛み)の副作用がある。
・2歳以下や50歳以上の患者さんには接種できない。
・・・ということが添付文書に記載されているそうです。
もちろん、まだ日本で未承認のワクチンですので、
万が一重い副作用があったとしても、国が救済してくれるわけではなく、
製薬メーカー独自の救済制度を利用することになりますので、注意が必要です!!
日本でも開発が始まっているという経鼻インフルエンザワクチン。
毎年、病院で「鼻にシュッ!!」だけならば、
今よりも、ワクチンを受ける方が増えそうですね。
ちなみに、経鼻インフルエンザワクチンをしている病院のリストというのは
まだ見当たらず、インターネットや口コミで情報を得るしか方法がなさそうです。