企業で出来る、結核対策

少し肌寒さを感じる日が増えてきましたが、みなさん風邪お大事になど引いていませんか?
季節の変わり目落ち葉は、体調管理に気をつけましょう。

先日、学校の先生や病院の看護師さんが、
結核を発症していることに数ヵ月気づかずに勤務をしていて、周囲に感染させるというニュースを耳にしました。

昔は、亡国病と言われ恐れられていた結核ですが、
平成23年の新登録結核患者数は22,681人と年々減少傾向にあります。

結核対策

しかしながら、結核発症から診断(患者登録)までの期間が3ヶ月以上かかるケースが20%近くあり、
その間に周囲に感染を広げてしまうことも少なくありません。

結核の発見が遅れてしまう原因は様々ですが、以下のような原因があります。
①咳や微熱などの症状があるにもかかわらず、風邪だと思い放置してしまう。
②健康診断の胸部レントゲン検査で、異常所見が認められたが、再検査や精密検査を受けずに放置してしまう。
③病院を受診したが、医師が結核に関する専門医ではないので、診断に時間がかかる。

結核で死亡する方は、年間2000人を少し超える程度で、人口10万人当たり1.7人と、多い人数ではありません。
しかし、結核は周囲に感染を広げる病気であることに注意が必要です。

サービス業であれば、従業員が結核に感染し、利用者に感染を広げると大きな問題となります。
また、社内で多くの患者が発生すると、業務に支障が出る可能性もあります。

そんな結核に対して、企業で出来る対策をご紹介したいと思います。

ポイント健康診断の胸部レントゲン検査の結果で、結核を疑う必要がある従業員の再検査や精密検査を徹底する。
しかし、胸部レントゲン検査の結果に『結核の疑い』の文字があることはあまりありません。
一般的には所見名で表記がされているので、本人は結核の可能性があることに気づいていない場合も少なくありません。

では、結核の可能性が否定できない所見とはどのようなものかと言うと、
空洞影・粒状影・浸潤影・結節影など様々です。
また、これらの所見は典型的な結核の所見という訳ではなく、肺炎や肺がんなどでも同じような所見が付きます。
実際には、再検査や精密検査を受けていただいても、結核ではない場合の方が多いです。

一般的には、健康診断結果で胸部レントゲン検査に異常所見を認める割合は、4.3%と言われています。
社内での結核集団感染や利用者へ感染させる危険性を考えると、
所見がある方全員に企業負担で再検査や精密検査を受けさせることも検討してみてはいかがでしょうか?

また、再検査や精密検査の費用を企業負担にすることで、診断状況を分かりやすくすることも可能です。
結核の場合、喀痰検査が行われますが、数時間で判定が出る検査(塗沫検査)と3~4週間かかる検査(培養検査)があります。

その間、結核の可能性がある従業員を勤務させるか、など様々な問題があります。
結核の疑いがあるというだけで、出勤停止にすることは現状難しく、
大半の場合は対象従業員に周囲への感染の恐れなどを説明し、同意を得た上で休暇を取得させることが多いです。
しかし、再検査や精密検査を、個人の判断に任せた場合には、検査結果が出るまでは出勤していることも少なくありません。

従業員が結核に感染し、周囲に感染させる可能性がある状態であれば、
保健所の指導により関わりをもった従業員の検査を行うよう指導がされます。
その際に、周囲の従業員から企業の安全管理体制を問われることもありますので、注意しましょう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】コロナでどう変わった?24万人のストレスチェック結果を1年前と比較してみたら意外な結果が…!

  2. 【動画あり】「コロナかも」従業員が激増!会社はどう対応する?~コロナが疑われる従業員、休ませた場合の手当は会社が支払うべき?~

  3. 【動画あり】休職者、在宅勤務者をサポート「アンリケアサービス」~その魅力と導入の流れ~

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る