食べる時間に注目
- 2013/11/3
- 食事

食べる時間と肥満の関係
食事の時間が不規則だと太る気がする、という人は多いのではないだろうか。
太らないコツは、規則正しい時間の食事にある。
仕事が過密でランチの時間がずれ込み、残業続きで夕食が遅くなり、朝はギリギリまで寝ていたいために朝食抜き。
いわゆる「社会人太り」は、食事の時間が不規則なことと大きく関連がある。
『人間には、日中は活発に動き、日没後は休息準備に入って夜に眠る、という体に備わったリズムがある。
この体内時計を動かしているのが「時計遺伝子」というたんぱく質である。
時計遺伝子は数種類あり、その中のBMAL1という遺伝子には脂肪の合成を促す働きがある。
BMAL1の働きが最も弱まるのが14時頃。
だからこの時間は食べても太りにくいのだ。
逆に22時~深夜2時に最も活動が高まるため、このときに食べると太りやすいのだ。』
(日本大学薬学部教授・榛葉繁紀先生)
時計遺伝子ダイエット
このしくみを利用したのが、時計遺伝子ダイエット。
成功ルール1 3食きちんととる
時計遺伝子は25時間周期で、朝食をとると地球の自転周期の24時間にリセットされるため、朝食は抜かずに摂ろう。
午前中の集中力や脳のはたらきにも、朝食のエネルギーが欠かせない。
理想は、朝、昼、夜の食事量を3:2:1の割合になるようにすること。
夜食べたいものは、翌朝にまわし、その分早く起きよう。
成功ルール2 食事の時間を一定にする
時計遺伝子に合わせて、なるべく毎日の食事時間は一定にしよう。
時計遺伝子のリズムに沿った生活をすると、ある種のたんぱく質が増えて、エネルギー代謝が上がり、筋肉の合成も促進する。
食間(食事と食事の間の時間)が長すぎると、体が飢餓状態であると錯覚し、勝手に脂肪を溜め込もうとしてしまう。
成功ルール3 夕食は21時までに(遅くなる場合は分食を)
食事は、朝や昼はしっかりとって、夕食は少なめにし、21時までには済ませるのが最適。
BMAL1(脂肪をつくる遺伝子)の働きは22時~深夜2時に最も高まる。
夕食が遅くなる場合は、夕方に食べ(補食といいます)、帰宅後に軽めの食事をとる「分食」がおすすめである。
胃腸に負担がかからず、ドカ食いも防げる。