Tooth Wear
- 2013/11/27
- 病状・症状

突然ですが、『Tooth wear』という言葉をご存知ですか?
『Tooth wear 酸触歯』とはむし歯でもないのに、歯が溶けたり欠けたりする疾患でのことである。
歯が黄ばんだり、うすくなってきている方は要注意!
この『Tooth Wear』はいくつかの原因によって引き起こされる。
1つ目は、「酸蝕」。
これは、酸により歯が溶けて、浸蝕することである。
<原因>
・柑橘類・清涼飲料水・酢などの酸性の飲食。
・仕事上で酸を扱う場合。
・塩素消毒されたプールで長時間泳ぐこと。
・逆流性食道炎、摂食障害:胃酸が口に入ることになり酸蝕になることもある。
2つ目は、「咬耗」。
これは、歯ぎしりなどで歯が接触して磨り減る場合である。
3つ目は、「摩耗」。
これは歯ブラシが強すぎたり、楽器やガラス吹きの磨耗などである。
『Tooth wear』の怖いところは、
健康志向の方が、果物や酢(黒酢)、ワイン、フルーツジュースなどを積極的に取り、
食後or飲んだ後はすぐに歯磨きが大切と実践している場合!
歯のエナメル質は、PH 5.5以下で溶け出す!!
酸の影響で歯のエナメル質が溶け出しているところに、
歯ブラシで磨くことにより歯が薄くなってしまう可能性がある。
では、どうすればよいか??
答えは、酸の強いものを飲んだ後は、すぐに歯磨きはせず30分~1時間後に磨くようにしよう!
この間に唾液が分泌し、口腔内を中和(中性に)してくれる。
また、ペットボトルのちょこちょこのみが原因の方も増えている。
スポーツドリンクや炭酸飲料をペットボトルからちょこちょこ飲んでいると、常に酸にさらされている状況となる。
その結果、歯の表面から、カルシウムやリンが出て、歯が白くなり→うすくなってくる。
ほとんどの飲み物、アルコールは、酸性のものが多い!
また、『Tooth wear』を防ぐには、PH数値が高いアルカリ性の食料品を好んで食べることが大切である。
野菜や海藻類を食べて、お茶を飲んでいれば、ほぼ安心な事が分かる。
梅干は口腔内で、酸性からアルカリ性へと変化し、唾液の分泌を促進し口内環境を良くするので、安心である。
【PH】
酸性
白ワイン2.3 赤ワイン2.6 りんご、食酢3.0 スポーツ飲料3.5
果汁ジュース、ビール、、日本酒 4.0 炭酸水、コーヒー、焼酎、ウイスキー5.0
ミネラル水、煎茶、緑茶、ウーロン茶 6.0
中性
唾液、牛乳、純水 7.0