自分で自分を認められたら最強!自分褒めワークの方法

自分で自分を認められたら最強!自分褒めワークの方法

承認欲求とは~他者承認と自己承認~

「わかってもらいたい」「認めてもらいたい」
このような欲求は人間誰しもが当たり前に抱くもので、「承認欲求」と呼ばれるものです。

職場や家庭や友人関係で、自分のことをわかってくれ、自分の気持ちに共感してくれ、「あなたの○○なところが良いよね」と理解して認めてくれる存在は、尊いものですね。

承認欲求には、他者から得られる「他者承認」だけでなく、自分で自分を認める「自己承認」もあります。
人間は「自分のことを認めていたい」し、「自分の存在・行い・考えを認めたい」ものです。
自己承認ができると、心の深い部分で大きな自信を持ち、ゆるがない自分が備わってきます。
そのため、人間関係がスムーズとなり、ストレスにしなやかに対処することもできます。
自己受容、自己肯定感もほぼ同義です。

<マズローの欲求5段階説>
maslow

自己承認のほうが有効!

「ありがとう!」や「さすがだね!」と相手を認めたり褒めたりすることの大切さは言わずもがな、大人になると毎回毎回褒めて……というわけにはいかないものですよね。
また、相手が褒める部分と自分が褒めてほしい部分には乖離が生じます。
自分が望むように相手が承認してくれるという魔法はないのです。

そのため、他者承認にのみに依存している人は、永久に承認欲求が満たされないことになります。
「褒められたいから自慢話をする」
「褒めてくれないと、やる気が出ない」
他者からの評価が、自分の評価になってしまうのです。

一方、自己承認ができると、他者からの評価に依存することなく、精神的に自立することができるため、とても生きやすくなります。
自分の中のもう一人の自分をパワーパートナーにすることができれば強力ですね。

では、どうすれば承認欲求を満たすことができるのか?
その方法をご紹介します。

自己承認する方法~自分褒めワーク~

① 1日を振り返り、できたことを3つ挙げる
② 褒め言葉を加えて
③ アウトプット(書くor話す)する
※1日の終わりに行うのがおすすめです!※

ポイントは、2つです。
★褒め言葉を必ず加えること
★頭の中で考えるだけでなく、アウトプット(書くor話す)すること
→視覚・聴覚から情報を再度インプットすることで、承認効果が確実なものとなるため

(例)
・ 今日は、連休明けなのに時間通りに出社できた。よく頑張った!
・ 優先順位を考えて、「〇〇をやらない」と決断できた。私賢い!
・ 栄養バランスに気を付けて食事を選んだ。風邪を引いていない!いいね!
・ 自分から挨拶した。私素敵!

SNSの投稿に、自分でいいね!ボタンを押すイメージです。
慣れない場合は、思い切りハードルを下げ、「生まれて、今生きている。最高!」と存在承認をしてみるのも有効です。

本来は、自分の存在自体に価値があるため、何かをできる・できないという条件は必要ないのです。(相手にもそう思えると優しくなれますね。)

「そんなこと普通だよ、みんなもやっているし、たいしたことじゃない……」という考えが頭をよぎっても気にする必要はありません。
あくまで自分褒めワークなのですから些細なことで大丈夫。
むしろ、誰も褒めてはくれないことに気付けるのは自分だけですので、思い切って自分でいいね!をしてみましょう。

いいね!を押せない人ほど、日頃他者からの評価が自分の評価になってしまっている可能性があります。

不完全な自分もOK

特に日本人は、幼いころから完璧を求められ、忘れ物をしない・遅刻をしない・満点を取れてこそ価値があるという風潮が強い傾向があります。
理想的な姿を追求することは素晴らしいのですが、完璧でなければ認められないという思考は苦しいものです。

欠けた部分にフォーカスするのではなく、意識的にできている部分にフォーカスし、自分自身で認めていく作業を行うことで、
「不完全でOK」→「そんな自分を丸ごと受け止める」→「そんな相手を許す」
という考えができていくのではないでしょうか。

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高橋 さなえ株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

会社員時代に産業保健に興味を持ち、保健師になりました。
企業勤めの経験を活かし、はたらく人にとって身近なテーマを発信させていただきます!

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