ビジネスネームと多様性の時代

ビジネスネームと多様性

皆さまは「ビジネスネーム」という言葉からどのようなものを連想されますでしょうか。

仕事上で使用する、本名とは別の名前
出典:小学館

ビジネスネームとは上記のように定義され、
・ 旧姓の使用
・ 創作活動や芸能活動における芸名
・ 接客業における偽名や源氏名
など、さまざまなケースがあります。

今回は、そんなビジネスネームについて考えてみたいと思います。

従来の用途

冒頭に例示したようなケースでは、以下のような目的で使用されております。

・ 旧姓から新姓へ通称を変更する手間の省略
・ 芸能活動をする上での知名度の向上
・ 本名を知られることによって起こり得る脅威からの従業員(もしくは自身)の保護

しかし、現在これらとはまた違った目的で使用されることがあるのをご存知でしょうか。

ビジネスネームとLGBTQ

従来、職場でビジネスネームを使う理由は、「旧姓の継続使用」や「従業員保護のため(コールセンターの電話番など)」などが多くを占めていました。
しかし昨今、多様な従業員(特にLGBTQ)への対応のためのビジネスネームという考え方が広まりつつあります。

取組としては、戸籍上の氏名による制約を受けず、自らの性自認に基づいて、社内外を問わず、自らの氏名を設定できるというものです。

取組紹介

賃貸仲介業のハウスコムでは、7月より従業員がお互いの人格・個性を尊重し、社会的差別や人権侵害を許すことなく、いきいきと働くことができる職場を築く制度として、ビジネスネーム「ハウスコムネーム」を導入しました。
同社では、2020年より、より働きやすい環境の実現のためにLGBTQへの対応として研修の実施や窓口の設置、採用におけるエントリーシートから性別欄の削除などさまざまな取組をしてきました。

また、一風変わった取組として、産業機械などのレンタルを事業とするレンタルのニッケンでは、ダイバーシティとはまた違う目的で、旧姓の仕様のみに限らないビジネスネームをなんと1987年より導入していました。
同社ではこの取組において、会社を劇団、社員を役者と見立てた「公私の区別」を最大の狙いとしており、「会社の玄関をくぐったらスイッチを切り替えてプロ意識をもって働くこと」、そして「仕事を離れて家に帰れば、個人の時間や家族・友人を大切にしてほしい」という会社からのメッセージでもあるとのことです。

今回ご紹介したような取組はあくまで一例であり、ビジネスネームという制度にこだわらずとも、すべての社員がいきいきと働けるような職場環境づくりという目的意識が肝要ですね。

<参考>
・ ハウスコム株式会社「ハウスコム、ビジネスネームを導入~多様性を尊重し、いきいきと働くことができる職場の実現へ~」
・ 株式会社レンタルのニッケン 「ビジネスネームについて」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

角屋 祐介株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

人事部門・経営管理部門・財務部門・営業部門での経験を活かし、最新の労働衛生のトピックについていち早く皆様にわかりやすくお届けいたします!
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

この著者の最新の記事

関連記事

解説動画つき記事

  1. 【動画あり】「抗原」「抗体」ってなに? コロナ抗体検査は必要?

  2. 「新型コロナウイルス感染症対策」の動画、資料、ポスターを公開しました

  3. 【動画あり】在宅勤務で新たなハラスメント「リモハラ」「テレハラ」が発生

一目置かれる健康知識

ページ上部へ戻る