【体験談】保育園で感染者発生~そのときわが家はどう動いた~

連日報道ではコロナによる感染者数増加が取り上げられ、8月下旬には夏休み延長対応の検討がなされました。
皆さんの職場でも子育てをしながら仕事をしている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私も育児に邁進しながら仕事をしているワーキングマザーの一人です。
保育園への送迎を行いつつ時短勤務で働いています。
そんななか、先日娘が濃厚接触者となる事態が発生し、およそ1ヶ月もの間仕事でもプライベートでも慌てふためくこととなりました。
一体何が起こったのか、私の体験談をご紹介します。

保育園から突然の連絡。先生の感染確認

事の起こりは月初めのこと。
保育園から職員1名のコロナ感染が確認されたとの連絡が入りました。
私の子どもが通っている園ではちょうど週末にかかるタイミングだったため、連休を利用して保健所による全面消毒が行われました。
しかし、週明けにもう1名の職員の感染が確認。
その段階での保健所の見解は「先生方は園児に対して常時マスクを着用した状態で接していたため、娘は濃厚接触者には当たらないが、念のためのスクリーニング検査の実施行う」というものでした。
基本的には翌日、遅くとも翌々日にはPCR検査を受けるようにと保健所から直接通達が来ました。
時刻はすでに15時過ぎ。
夫と私、どちらが休むかをバタバタと決め、翌日の検査に向かいました。
娘がPCR検査を受けた水曜日の段階では濃厚接触者は発生していないという判断だったため、保育園も通常通りの業務をしていました。
PCR検査会場が園のそばだったこともあり、検査当日も保育を受け、検査の時間だけ保育園から外出するような形を取る人もいる状態。
家庭の事情により検査を実施しなかった一部の園児を除いて、金曜日には検査した園児全員の陰性が確認されました。
少しほっとした思いで週末を迎えましたが、翌週の月曜日に事態は急変します。

園児の感染が確認、保育園休業と自宅待機

月曜日の昼過ぎ、保育園から連絡があり、すぐに子供を迎えに来てほしいとのこと。
遅れて検査を実施した児童の中からコロナの陽性反応が確認され、再び園の全面消毒が行われることになりました。
また、今回は園児の発症とのことでクラスメイト全員が濃厚接触者として扱われる可能性がある旨の連絡があり、保健所からの正式発表があるまで自宅待機が命じられました。
保健所からの連絡は当日中には間に合わず、結果的に2週間の自宅待機の指示が来たのは火曜日のこと。
当然まだ一人でお留守番のできる年齢ではないので、父母どちらかが保育を行いながら2週間を過ごすこととなります。
月初に始まったコロナ騒動は結局月末の自宅待機解禁まで、およそ1ヶ月にわたってわが家を困惑させる結果となりました。

コロナ禍の働く子育て社員、仕事と家庭をどう両立させるか

今回のケースで、親が休まなくてはならなかった日数は以下の通りでした。

① 娘がPCR検査を受ける日
② 園児のコロナ感染が発覚した日の早退
③ 翌日の自宅待機命令が発令されるまでの1日
④ 自宅待機命令が発令されてから10日間

計:12日+早退1日

また、わが家では検討の結果、登園させましたが、家庭によってはPCR検査の結果が出るまで自宅保育を行っていたご家庭もありました。
それを含めると3日追加となり計15日となります。
コロナの対応はすべて前日もしくは当日急に発生します。
親がどんなに気を付けていたとしても、保育園での感染はもはや避けようのないものとなっている現状を考えると、子育て社員たちは、いつ急にお休みせざるを得ない状況になるかがわからないまま働いていくことになります。
「保育園1年目はみんなお熱が出るから、急なお休みはよくあることだよ」と言われていましたが、2週間の自宅待機命令はその比ではありませんでした。
一連のことが終わって感じたのは、社会や企業には以下のような柔軟な対応を検討してもらいたいということです。

育児をしながらのテレワークへの理解と導入

子どもが濃厚接触者となった場合、原則病児保育等の施設の利用することはできません。
そのため、出勤勤務が前提の企業の場合は、自宅保育のために勤務できない可能性があります。
現在のコロナ対策によりテレワークへの理解は進んでいますが、こうした緊急事態での育児をしながらのテレワークに理解がある企業が増えたらと願ってやみません。

家族のPCR検査付き添いや濃厚接触者となった場合の休暇制度の導入

今回、娘はあくまでスクリーニング検査の協力を求められた形だったため、発熱もない中での短時間の検査で所要時間は5分弱で済みました。
こうした短時間かつ突発的な要件に柔軟に対応してもらえるような就業環境だと安心できますよね。
また、前述のとおり、今回は12日間の休暇を取得しましたが、たとえば入職直後の社員だったらどうでしょうか。
こんなにも休むことは現実的ではなかったことから、特例的な休暇制度の必要性を感じます。
夫婦で半分ずつにしたとしても、6日お休みを取らなくてはならない状態となります。

コロナの脅威はすぐ隣に迫っていると感じています。
今回私の身に起こったこの騒動は決して対岸の火事ではありません。
職場の誰がいつ同じ状態に陥ってもおかしくない状況です。
私たちはこうしたwithコロナとして柔軟に対応していかなくてはなりません。
会社としても、もし社員がコロナにかかったらどうするかだけではなく、今回のケースみたいな状況を想定し備えておく必要があるのではないでしょうか。

保育園の先生方は日々大変気を付けて生活し感染予防に心掛けてくださっており、頭が下がる想いです。
コロナが一日も早く収束し、安心して暮らせる日々が戻ることを祈ります。

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大沼 泉株式会社ドクタートラスト ストレスチェック研究所

投稿者プロフィール

結婚・出産・育児といったライフイベントを乗り越えながら女性がいきいきと働くには、どんな職場環境が望ましいのか。ブラック企業から転職し、産休育休を経た経験をもとに、産業カウンセラー、そして働くママ社員の立場からさまざまな情報をお伝えしてまいります。
【保有資格】産業カウンセラー
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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