コロナ禍の就職活動の実態! ~2021年度 新入社員意識調査結果が公表されました~

コロナ禍の就職活動の実態

東京商工会議所は、2021年度新入社員の就職活動の感想や、社会人生活・会社に求める環境などを調査するWEBアンケートを実施し、その結果を2021年6月29日に発表いたしました。

今回は、2021年度と新型コロナウィルスが世界流行する前の2019年の結果を比較し、新卒入社2年目の筆者の考えを交えながら、新入社員の意識について結果をまとめたいと思います。

就職活動全体の感想について

就職活動全体について、「順調だった」「ほぼ順調だった」「やや厳しかった」「厳しかった」「その他」の5つにて回答を求めたところ、「順調だった」「ほぼ順調だった」の割合は、2019年の58.8%に比べ、8.9%低い49.9%という結果になりました。

反対に、「厳しかった」「やや厳しかった」と答えた割合は、9.8%増えたました。
これは、新型コロナウィルスにより、企業側の雇用の縮小や、就活生側の企業選びの視点が大きく変わったことが背景にあるのではないかと考えられます。

オンラインでの就職活動の感想

新型コロナウィルスによって、これまで対面での説明会・採用面接が主流であった就職活動において、オンライン説明会・オンライン面談の出現は、大きな変化であると言えるでしょう。

初めてのオンラインでの就職活動において、以下の3つの意見が多く寄せられました。

① 目線・話すタイミングなどの面接中の対応が難しい
② 通信環境・周囲の環境・機材の整備に苦労した
③ 会社の情報・雰囲気がつかみにくい

反対に、オンラインならではの日程の調整のしやすさ、移動時間の短縮、就活にかかる費用負担の削減は、就活生にとって良い結果をもたらしました。

通信機器の設備などの、企業側デメリットに関しては、採用担当者も苦戦をしたのではないでしょうか。
おそらく、今後もしばらくはオンラインでの面談が続く企業もあると思われるため、これらの整備は企業・就活生ともに必須になってくるのかもしれません。

企業に求めること

2021年の就活生は、これまでの就活生に比べ「定年まで」働きたい人が、増加する傾向にあることが分かりました。
新型コロナウィルス感染症の影響で、転職や独立への難しさを感じている人が増え、企業に対して安定を求める声が多く集められました。

また、社会人生活への不安の項目には、上司・先輩・同僚とうまくやっていけるかを不安に思う新入社員が多くいることが分かりました。
上記から、今後企業は長く働きたい新入社員に対し、コミュニケーションの取りやすい職場環境を作っていくことが求められるのかもしれません。

<参考>
・ 東京商工会議所「2021年度 新入社員意識調査の集計結果について」

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斎藤 樹株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

大学時代は、心理学を勉強し心の病になってしまった人が、もう一度社会にでるための支援などを学んできました。病気を未然に防ぎ、元気に働ける人を増やすお手伝いができればと考えています。一人でも多くの人が健康に働けることにつながる情報を発信できるよう頑張ります。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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