ワクチン休暇は必要?~ワクチン接種レポート~

ワクチン休暇は必要? ~ワクチン接種レポート~

コロナワクチン接種!見た目は痛そうだけれど……

先日、医療従事者の優先接種でコロナウイルスワクチン(ファイザー社製)を接種してきました。
既に高齢者への接種がはじまっていますが、今後一般向け接種がはじまると、より多くの方が接種することになりますので、何か参考になることがあればと思いレポートしたいと思います。

勤務が終わってからだったので、金曜日17時過ぎの接種になりました。
今回のワクチンはインフルエンザワクチンとは違い、「筋肉注射」と言って上腕の筋肉に針を刺す注射です。
具体的には肩から少し下のあたりになります。
以前、別の筋肉注射を受けた際にとても痛かったので少し恐怖感はありましたが、先に受けた人から「ほとんど痛みはない」と聞いていました。

問診票は先に記入しておいたので、体温だけ測定し、問診の先生に診てもらいました。
問診では、
①現在の体調の確認
②持病の有無
③1ヵ月以内のワクチン接種の有無
④アレルギーの有無
⑤過去のワクチン接種での副作用の有無
などの確認がありました。
これは、他のワクチンの時と変わりないと思います。

あっという間に接種の順番が来て少し身構えますが、腕に力が入らないよう「腕をおろしてください」と言われました。
針を刺したら神経症状がないかを聞かれ、薬液を入れ、あっという間に接種は終わりました。
薬液が入るときに多少鈍い痛みがありますが、接種の時の痛みは心配しなくて良い程度のものだと思います。(私自身は痛みに弱い方です)
今回のワクチンの針は、通常の筋肉注射の針よりも細いので、そのためもあるかもしれません。
緊張して体に力が入っていると、注射による迷走神経反射を起こしやすくなり失神する可能性もあるので、ぜひ力を抜いた状態で受けてください。(アナフィラキシーとは別の症状です)

こんなに早く筋肉痛!?

私はアレルギーやアナフィラキシー歴がないので、15分体調の確認をして帰宅する運びとなりました。
アレルギーが多かったり、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある場合は30分経過観察することになっています。

特に体調の変化はないので帰ろうと思ったときに、「あれ?腕がもう痛いかも」と感じました。
強い痛みではありませんが、接種部位にごく軽い筋肉痛のような痛みがありました。
帰宅後も軽い痛みが続きましたが、その他の症状はなく早めに家事や入浴を済ませて就寝しました。

ところが、翌日朝起きると「え!この痛みはなに!?」とびっくりするほどの痛みが!
痛いのは接種部位だけなのですが、とにかく痛みが強く腕が45°より上にあがらない状態で、寝返りを打つのもつらいほど……。
腕が挙がらないので、着替えや髪を結ぶなどの動作も大変です。

ただ、接種前に心配していた全身的な体のだるさや発熱は見られず、腕だけが痛い状況なので、ほぼいつもと同じように過ごしました。
午後になり痛みで家事などをするのが辛くなってきたため、15時頃解熱鎮痛剤を内服し、これで少し痛みが軽減し、17時頃には痛みが痒みに変わってきた感覚があったため、このまま良くなるかと思いながら過ごしました。

このまま良くなると思いきや……

ところが、21時半頃になり急に寒気がしてきました。
風邪をひいてこれから熱が出る時の感覚です。
「あぁ、これは熱が出るな」と思っていると、やはり熱が上がり38.0℃に……。
だるさや体の痛みもあったので解熱鎮痛剤を飲もうかと思いましたが、熱がどのくらい上がってどのくらい続くのか知りたかったので、そのまま様子を見ました。

熱があるせいか眠りが浅く途中何度か目覚めました。
3時頃にはまだ37℃後半、5時頃になり37℃前半に下がり、朝活動を始める頃に平熱に戻りました。
腕の痛みもだいぶ良くなり、その他の症状もなく、ようやくほっとしました。

*———————————*
【接種当日 金曜日】
・接種後15分〜20分で軽い筋肉痛、腕のだるさ

【接種翌日 土曜日】
・朝から接種部位の強い筋肉痛(痛み止め1回内服)
・夜になり発熱(37℃後半〜38℃)

【接種翌々日 日曜日】
・朝になり解熱
・接種部位の痛みは残るも軽減
*———————————*

やはり翌日は休みたい!

今後、一般向け接種が始まるにあたり、皆さんが一番心配なのは接種後の副反応のことでしょう。
アナフィラキシーを起こさないかはもちろん、翌日どういった体調になるのか、仕事はできるのかなど気になることがたくさんあると思います。

副反応の統計を見てみると、副反応の出現頻度の高い順に

①接種部位の痛み…84.3%
②疲労感…62.9%
③頭痛…55.1%
④全身的な筋肉痛…37.9%
⑤寒気…32.4%

と続きます。
発現時期は当日~翌日。症状の持続期間は約1~2日となっています。
(海外第Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ相試験および国内第Ⅰ/Ⅱ相試験より)

すでに接種を終えている人の話を聞くと、大体この統計に近いと感じました。
あくまで個人の感想となりますが、痛みに関しては体を使う仕事内容でなければ、痛み止めを使いながら何とかなるかなと思います。

しかし発熱に関しては、高熱が出た状態での仕事は難しいように思いました。
ワクチンの副反応による発熱だろうと分かっていても、100%そうだと言い切れないので、やはり発熱した状態で出勤するのは好ましくありません。

また、熱があるとどうしても体のだるさや節々の痛みが一緒に出ることが多いので、仕事の効率も低下してしまいます。
そしてなにより、熱や痛みは「休みなさいよ」という体からのメッセージとも言えるので、症状の強い間は無理をせず体を休めることが一番大切なのです。

私は、ワクチンを接種することに対して特に抵抗感や不安はなかったのですが、今回接種した乾燥を一言で言うと「思ったより辛かった」です。
ただ、ほとんど副反応の出ない方や「少し腕が痛いくらいで何ともなかった」と言う方もいますので、副作用の出方に関してはかなり個人差があります。

「私が辛かったからあなたも辛いはず」
「私は大丈夫だったからあなたも大丈夫」
と安易に言えるものではありません。

今、「ワクチン休暇」と言ってワクチン接種に関連して休暇を導入予定の企業が増えてきています。
私はたまたま休前日に接種しましたが、翌日どんな体調になるか分からない状態で仕事の予定があるのはとても不安ですし、副反応で急に欠勤になりバタバタするくらいなら予め休暇の設定があると少しでも安心して接種できると思います。

そう言った休暇がない場合でも、予め有給を使ってお休みにしておくなど、体に無理のないスケジュールでワクチン接種が進められるような配慮が求められるのではないでしょうか。

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田中 祥子株式会社ドクタートラスト 産業保健部 保健師

投稿者プロフィール

企業の健康管理室で働いていた経験をさまざまなかたちで皆さまにお届けします。
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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