コロナ禍だけど職場のハラスメントってどうなの……?気になるハラスメント調査結果公開!

コロナ禍だけど職場のハラスメントってどうなの……?気になるハラスメント調査結果公開!

厚生労働省が職場のハラスメントに関する実態調査の報告書を公開しました。
この調査は、昨年の令和2年10月に4年ぶりに行われ、企業と労働者双方からなるアンケート結果となります。

今回は調査結果についてまとめましたので、ご自身の会社に当てはまるところはないかチェックしてみましょう。

ハラスメント内容で多かったもの・減ったもの

◎過去3年間のハラスメント相談数で多かった内容は?

「減少している」が多かったもの
・ セクシャルハラスメント(以下セクハラ)

「変わらない」が多かったもの
・ パワーハラスメント
・ 妊娠・出産・育児休業に関するハラスメント(マタニティーハラスメント・以下マタハラ)
・ 顧客による著しい迷惑行為・いやがらせ(カスタマーハラスメント・以下カスハラ)
・ 介護休職等に関するハラスメント
・ 就職活動の際のハラスメント

過去3年間のハラスメント該当件数で多かった内容は?

カスハラが「増加している」が最も多かったものとなりました。
そのほかのハラスメントについては「減少している」が「増加している」を上回りました。

あなたの会社あてはまる?ハラスメントが起こる職場の特徴

・ 上司と部下のコミュニケーションが少ない又はない
・ ハラスメント防止規定が制定されていない
・ 失敗が許されない
・ 残業が多い
・ 休暇が取りづらい

どうでしょうか?当てはまりますか?

ハラスメントの予防解決への課題としては「ハラスメントかどうかの判断が難しい」というのが最も多く、発生状況を把握することが困難であることがあげられました。

また、実際にハラスメントを受けた方々に関する報告によると、女性労働者の中でマタハラを受けた方の割合は26.3%で、その中には妊娠に至る前に妊娠・出産に関する否定的な言動(プレマタハラ)を経験した方は17.1%いました。

私も今の会社ではありませんが、以前働いていた会社では出産や育児での時短勤務に否定的で、妊娠した同僚は結局会社と揉めたくないからという理由でそのまま退職していきました。
自分自身が言われなくても、そのような話を聞くだけで不快になりますし、そういう会社なのだな……会社に対しての印象も変わります。

さらに、経験談の回答者の中で、就職活動中・インターンシップ参加中のセクハラを経験した方の割合は25.5%でした。

ハラスメントを受けた後の行動や勤務先の対応は?

ハラスメントを受けた後の行動については、パワハラ・セクハラに関しては「何もしなかった」が一番多いという結果となった一方、カスハラに関しては「上司に相談した」、次いで「社内の同僚に相談した」が多かったようです。

また、ハラスメントを知った勤務先の対応については、パワハラではなんと47.1%という半数近くの勤務先で「特に何もしなかった」と回答されています。
パワハラ認定後の勤務先の対応としては「行為者に謝罪させた」というのが28.5%と最も多く、次いで「何もしなかった」が22.3%でした。

認定しているにもかかわらず「何もしない」が意外と多いことがわかります。

一方、セクハラに関して勤務先が知った時の対応は、「要望を聞いたり、問題解決のための相談に乗ってくれた」が34.6%と多く、セクハラ認定後の勤務先の対応としては「会社として謝罪した」(32.4%)が多く、次いで「行為者に謝罪させた」(27.0%)となりました。

いずれにしても、パワハラ・セクハラ・カスハラについて、勤務先が予防・解決に向けた取り組みをしているという評価が高いほど「社内の同僚に相談した」等の割合が高く、「何もしなかった」の割合が低かったようです。

このことから企業は、ハラスメントの予防や、もしハラスメント起こってしまったときに解決に向けて真摯に取り組めるかで、従業員も会社に対する印象が大きく変わるということを気に留めておく必要があるでしょう。

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