厚労省、全国都道府県に「職場における新型コロナウィルス感染拡大防止相談コーナー」を設置!

相談コーナーの概要

厚生労働省は緊急事態宣言の延長を受け、2021年2月12日に職場における新型コロナウィルス感染症への感染予防と健康管理の強化について、経済団体などに協力を依頼しました。
今回の協力依頼は、今年になって2回目、通算で6回目になりますが、今回は新たに、全国の都道府県労働局に事業主や労働者からの相談に対応する窓口を設置したことが告知されています。

設置された「職場における新型コロナウィルス感染拡大防止対策相談コーナー」は、その名の通り、企業において職場での感染防止を徹底してもらうにあたり、事業主と労働者双方からの「“職場における感染防止策”に関する質問、不明点への問合わせを受付ける相談窓口」となります。

この相談コーナーは、全国47都道府県の労働局内に設置され、平日の午前8時30分~午後5時15分までが受付時間となっています。

職場での有効な感染防止策とは?

一口に「職場での感染防止策」と言っても、企業の業種によっても、また同じ企業でも工場と本社オフィスなど職場が違えば環境は大きく変わってきますから、有効な感染防止策も同じではありません。

事業主側としては、大切な従業員の健康を守るため、そして経営面でも、職場での新型コロナウィルスの感染を防ぐことは最優先事項の1つなので、この相談コーナーで自社の職場環境を伝えてアドバイスをもらい、有効な感染防止策をつくるといったかたちでの利用が考えられます。

一方、従業員としては、自分の会社が取り組んでいる感染防止策に関して不安がある場合や疑問がある場合などに、このコーナーに相談してみても良いでしょう。

相談コーナーに相談する前に!

厚生労働省では、相談コーナーの設置の告知とともに、職場における新型コロナウィルス感染症対策実施のために確認すべき「取組の5つのポイント」を示しています。
未実施の事項がある場合は、紹介している実践例を参考に実施するよう促すと共に「職場における新型コロナウィルス感染症拡大を防止するためのチェックリスト」を、企業が具体的な対策を検討する際に活用して欲しいとしています。

まずは、この2つを用いて予め自社の対策・体制をチェックしたうえで、相談コーナーへ相談した方が時間も有効に使えますし、より的確なアドバイスを得ることができるでしょう。

新型コロナウィルスとの戦いは続く

日本でも新型コロナウィルスのワクチンの接種が始まるなど、ようやく先行きに明るい見通しも持てるようになってはきましたが、まだまだ予断を許さない状況が長期間に渡って続くことが予想されます。
このような状況の中、企業も今回設置された相談コーナーを積極的に活用して、もう一度自社の感染防止策をチェックしましょう。
改善すべき点は改善し、一刻も早く有効な感染防止策を確立し、従業員に周知することが必要と言えるでしょう。

<参考>
・ 厚生労働省「緊急事態宣言の延長を踏まえ、職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防と健康管理の強化について、経済団体などに協力を依頼しました」

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浅田 徹也株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

30年近く、銀行員として為替変動による企業のリスクを如何にヘッジするかのアドバイスをしてきました。
現在は、企業の健康経営をサポートさせていただいています。人事・労務面でのさまざまなリスクを軽減し、中長期的な成長に貢献することができる今の仕事に非常にやりがいを感じております。

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