太る原因「ながら食べ」を卒業し、マインドフルイーティングへ

動画を見ながら食事、スマホを操作しながら食事など、何かをしながら食事する「ながら食べ」をしていませんか?
もしかするとその食べ方、あなたの体重が増える原因になっているかもしれません!
今回は「ながら食べ」をしているとなぜ太りやすいのか、「ながら食べ」をやめるコツをわかりやすく紹介ます。

ながら食べで太りやすい理由

まずは、どうして「ながら食べ」が太りやすいかを見ていきます。

① 五感で味わいづらくなる

満腹感は味や香り、食感や見た目などの五感で味わうことによっても得られています。
食事以外のことに意識が向いてしまうと、五感で味わいづらくなり、満腹感を十分に感じられず、食べ過ぎにつながります。
英国の研究では、食べている際にほかのことに意識がいってしまうと、満腹感が得られにくくなり、食べすぎてしまうということ報告がありました。

② 早食いになる

ほかのことに集中しながら食べていると、つい食事をかき込んでいた、気づいたらいつの間にか食べ終えていた、ということはありませんか?
早いペースで食事をすると、満腹中枢が働く前に必要以上にたくさんの量を食べてしまいがちです。

③ 噛む回数が減る

満腹感は噛むという行為からも得られることができます。
しかし、ほかのことに意識がそれてしまうと、噛む回数が減ってしまい、十分にお腹いっぱいになれず、たくさんの量を食べてしまいがちです

「ながら食べ」はこうして卒業する

「ながら食べ」はよくない、頭ではわかっているものの、やめられないという方も多いはず。
そのような方は、食事環境を整え、にスマホやテレビ、本、新聞など食べ物から意識をそらすものが目に入らないようにしてはいかがでしょうか。
また、いつもより良い食材や好きな料理を用意してみることもおすすめです。
食事を味わうために、食べることに集中するようになり、使われている食材や料理の美味しさを感じ、前よりも少し食生活を豊かに感じるようになるかもしれません。

心も整える、「マインドフルイーティング」を実践しよう!

ながら食べをやめて、食べることに集中する食べ方として「マインドフルイーティング」もおすすめです!
食欲のコントロールやストレス・不安の軽減、集中力の向上、心を整えるなどさまざまな効果が期待できます。
「マインドフルイーティング」は4つのステップで行います。

① 食事を観察する(食材や色、形など)
② 「いただきます」という(自分の空腹感を感じる)
③ 五感で味わい、食べ物に対する身体の反応にも注意を向ける(香りや舌ざわり、食べ物を飲み込んだ時ののど越しなど)
④ 「ごちそうさま」という(心身がどれくらい満たされているか観察する)

毎食は難しいという方も、まずは「夕食だけ」「週末だけ」というように少しずつ食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

<参考>
Jenny Morris, Chi Thanh Vi, Marianna Obrist, Sophie Forster, Martin R. Yeomans「Ingested but not perceived: Response to satiety cues disrupted by perceptual load」(Appetite, Volume155,1 December 2020)

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片桐芽衣株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

クリニックや薬局で管理栄養士として、生活習慣病の患者様を中心に栄養指導を行ってまいりました。病気になる前のもっと早い段階でたくさんの方々の健康をサポートしたいと思い、ドクタートラストへ入社しました。現在は主に栄養や睡眠をはじめとした生活習慣に関する面談(特定保健指導等)やセミナー、コラム執筆を行っています。
日頃から健康的な生活習慣を身に着けることが今の自分、そして将来の自分を作っていきます。生涯にわたって元気に働けるヒントとなる情報を発信できるよう努めます。
【保有資格】管理栄養士、人間ドック健診情報管理指導士、上級心理カウンセラー、上級睡眠健康指導士、第一種衛生管理者
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【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼、リリース送付などはこちらからお願いします】

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