予備軍も含めると2,000万人~糖尿病ってどんな病気?~

予備軍も含めると2,000万人~糖尿病ってどんな病気?~

毎年11月14日はIDF(国際糖尿病連合)とWHO(世界保健機関)によって世界糖尿病デーと制定されています。
また日本糖尿病学会と日本糖尿病協会が、この日を含む1週間を「全国糖尿病週間」と定めています。
全国糖尿病週間には糖尿病に関する知識と理解を含め、その予防と早期発見・治療を促進するためのさまざまな啓発活動が全国で催されます。
今回は糖尿病についてわかりやすく解説します。

糖尿病とは?

糖尿病とは、食べ物や飲み物で摂った栄養をブドウ糖として体のエネルギーにするためのホルモンが上手く作用しない、または十分に分泌されていない状態です。
ホルモンがうまく作用しない、分泌されないことでブドウ糖は血液中に滞り、血糖値は上昇していきます。
この血糖コントロールが不良な状態を放置すると、血管が徐々にダメージを受けていくのです。
また糖尿病は重篤な三大合併症(腎症、網膜症、神経障害)のほか、歯周病など糖尿病以外のさまざまな疾患を引き起こす要因とも考えられています。
三大合併症の中の糖尿病性腎症は、特に医療費のかかる人工透析の原因になることから、重症化予防は大きな課題です。

糖尿病患者はどれくらいいる?

現在、わが国においては、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。
糖尿病が強く疑われる者の人口に対する割合は男性16.3%、女性9.3%であり、年齢が高いほど糖尿病有病者の割合が高くなる傾向にあります。
また糖尿病有病者の割合は最近20年間で増加傾向がみられます。(平成28年国民健康・栄養調査)
加えて「糖質が増えると欧米人は肥満になり日本人は糖尿病になる」と言われており、日本人は体質的に糖尿病になりやすいと考えられています。
実際、日本人は欧米人にくらべると肥満は非常に少ないのですが、糖質摂取量が増えて糖尿病が増えています。

健康診断で気を付けたい結果はこれだ

年末年始のお休み期間は、ついつい飲み食いしたり、寒くて屋内に引きこもったりしがちで、体重が増えてしまう方もいらっしゃると思います。
定期健康診断結果を確認し、下の検査項目に再検査や要精検、要医療判定であれば受診を検討しましょう。

◎ 空腹時血糖値(または随時血糖値)

血糖値とは、血液中のブドウ糖の量です。
エネルギーとして細胞に取り込まれ使われますが、上手く使えないと血糖値が高くなります。

◎ HbA1c

HbA1cとは、血液中のブドウ糖と、赤血球に含まれるたんぱく質であるヘモグロビンが結合したものです。
HbA1cの値から、過去1~2か月前の血糖コントロール具合を見ることができます。
数値が高いと血糖コントロールが不良である状態が疑われます。

◎ 尿糖

ブドウ糖は腎臓でろ過され再吸収されています。
しかし、ブドウ糖の量が増えろ過が追い付かないと尿中にあふれてしまいます。
陽性の場合は血糖コントロールが不良である状態が疑われます。

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