新型コロナ感染を避けるために「旅のしおり」を作ろう!

夏休みに「Go To トラベルキャンペーン」を活用した方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また夏には抵抗があり旅行をしなかった方も、今月の4連休などでご旅行を検討されているかもしれませんね。
しかし気になるのは新型コロナウイルスの影響です。
旅行先で感染してしまったら、または自分が感染を拡大させてしまったら……。
楽しいはずの旅行が台無しになってしまいますよね。
今回は、感染対策を行いながら旅を楽しむコツを提案します!

なぜ「旅のしおり」が必要?

感染対策を行いながら旅を楽しむうえでおすすめなのは「旅のしおり」の作成です。
「旅のしおり」は大人の皆さんにとっては懐かしい言葉ですよね。
学生時代に遠足や修学旅行で配布されていた、旅の行程、行き先、持ち物などに関する情報がまとめられている小冊子です。
なぜ大人のいま、「旅のしおり」が必要なのでしょうか。
それは新型コロナの感染対策のためには、旅行中の感染対策だけでなく、旅行前からの計画が重要となるからです。
多くの方が気を配っているのは、旅行中、つまりいざ自宅を出発してからの感染対策ではないでしょうか。
旅行連絡会が公表している「新しい旅のエチケット」では、旅行中の多くの感染対策が紹介されています。
旅行前によく目を通しておいていただきたいのですが、その中に「すいた時間・場所」や「予約とり、並ばず、ゆったり、楽しい観光」などの対策が紹介されています。
これらは確かに3密を避けるために有効な対策であるといえるでしょう。
ただ、旅行という限られた日程、時間の中でこの対策をおこなうためには何が必要だと思いますか?
たとえばノープランで「現地に到着してから適当に見たいところを見よう、行きたいところへ行こう、入りたい観光施設に入ろう、食べたいものを食べよう」と思っていたら、どこも事前予約制になっていて、すでに予約がいっぱいで何もできなかった……、事前予約制ではなかったものの、大勢の人が密集していて近付けなかった……、並んでみたが待ち時間が数時間に及び、それだけで疲れ切ってしまった……、こうなると3密は回避できても、肝心の旅行を充分に楽しむことができなくなってしまいます。
こうならないために、感染対策をしながら旅行を楽しむために必要なものは、事前の計画です。
ポイントとなるのは、「誰と、どんな手段で、いつどこへ行き、どんなところに泊まるのか」。
これらをまとめたものが「旅のしおり」ですよね。
学生時代のように実際に作る必要はありませんが、「旅のしおり」を作るつもりで準備し、計画をわかりやすくまとめておくと安心ですよ。

いざ「旅のしおり」を作ろう

では「誰と、どんな手段で、いつどこへ行き、どんなところに泊まるのか」について考えていきましょう。

誰と旅行するか

どんなに感染対策をおこなっても、旅行中に行動をともにし、同じ部屋に宿泊する人とは3密状態での接触が生じやすくなりますので、旅行メンバーを考えることは大切です。
新たな感染を生み出さないために、まずは普段から同じ家で暮らす家族などのメンバーでの旅行がおすすめです。
一緒に暮らしていない方と旅行をする場合は、普段の過ごし方と同様に密にならないことを徹底したうえで、宿泊するお部屋を分けるとよいでしょう。
また大人数での旅行は、会食などと同様に感染拡大のリスクが高くなります。
今は少人数で仲を深めるという旅行スタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。

どんな手段で行くか

自家用車であれば、移動中の同行者以外からの感染リスクは低いといえますが、遠距離の旅行では使いづらいですよね。
さらに自家用車であっても、休憩のために立ち寄った高速道路のサービスエリアが混雑して密な状態だったということもあるかもしれませんので、混雑した時間を避けられるよう、出発時間を調整するなどの注意が必要です。
また公共交通機関を選ぶ際は、座席は間隔を開けて予約できるようになっているかなどを事前に確認するとよいでしょう。
換気に関して、航空機はANAによると、飛行機の客室内の空気は常に一定の流れを保って換気されており、約3分間で機内の全空気が入れ替わるそうです。
また新幹線や特急列車はJR東日本によると、空調装置、換気装置により常時換気を行い、6~8分程度で車内の空気を入れ替えているとのことです。
このように、換気に限らずどのような対策がなされているかを調べたうえで、ご自身で感染のリスクやメリット・デメリットを考えて移動手段を選ぶことが望ましいでしょう。

いつどこへ行くか

旅行の楽しみのひとつは、現地での観光や食事ですね。
基本的には皆さんの行きたいところを選んでいただくことで問題ありませんが、事前にいつどこへ立ち寄るか決めておくことが大切です。
3密を避けるなどの感染対策ができる場所なのか、極端に混雑する場所ではないか、混んでいる時間帯・空いている時間帯はいつなのか、予約が可能なのかなど、調べてみてください。
最近はウェブサイトでこれらの情報を公開しているところが多いですし、不明な場合は現地の運営先に問い合わせると安心ですね。
どんなに行きたい場所でも、3密を回避できず、また事前予約や人数制限などの措置も行われず、観光客が常時殺到して混雑しているような場所であれば、いまは避けたほうがよいでしょう。
とはいえ、観光施設やテーマパークなどでは感染対策のために事前予約制を採用しているところも多く、一度に集まる人の数を制限しています。
現地で並ぶ必要もなく、効率的に旅行を楽しむことにもつながりますので、可能な限り事前予約のできる場所を選び、余裕をもって予約しておくと安心ですね。
現地での食事も「その場でお店を選んでふらっと入ってみる」というのもよいですが、今は「事前にゆっくりと食べたいものを選び、予約して並ばずに入る」楽しみ方がおすすめです。
予約のできない観光地、海、山、湖といった自然や寺社仏閣などに関しては、比較的空いている時間を調べて訪れることができるように予定を組みましょう。

どんなところに泊まるか

最後に宿泊先ですが、基本的に今回のGo To トラベルキャンペーンに参加している宿泊施設は、チェックイン時の検温や、多くの宿泊客が利用する温泉などでの3密対策などをおこなっていることが前提となっています。
ただ、本当に対策が徹底されているのか、ウェブサイトなどで確認してから選ぶことがおすすめです。
また食事の時間や宿泊施設内の温泉、プールなどに入れる時間が事前予約制となっている宿泊施設は、3密対策がおこなわれていることはもちろん、「温泉を楽しみにしていたのに、常に入場制限で入れなかった!」とがっかりすることも避けられて安心です。
このほか、万が一に備えて事前に厚生労働省が開発した「新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOA」をスマートフォンにインストールしておくことや、普段の持ち物に加えて日数分のマスク、消毒液を持っていくことなども「旅のしおり」に加えておくと安心ですね。

「旅のしおり」通りに動くのは窮屈なこと?

ご紹介したとおり、感染対策をしながら安心して旅行を楽しむために「旅のしおり」を作る気持ちで事前に計画をたてておくことは有効ですが、これまで、計画をたてず、事前予約なども一切しない「行き当たりばったり」の旅行スタイルが好きだった方には、少々窮屈に感じるかもしれませんね。
しかし見方を変えれば、混雑を避け、並ばず快適に、そして「ここに行けばよかった」という後悔もなく、存分に旅行を楽しめることになります。
また旅行前から旅行先のことを調べたり、予約をしたりすることは、手間ではなく「一足早く、これまでよりもたっぷり、旅行気分を楽しめる」と考えることもできます。
新型コロナの影響で長い期間、いろいろな楽しみを我慢してこられて、ストレスがたまっている方が多いと思います。
急な在宅勤務への切り替えや、職場での感染対策など、お仕事でのストレスも多かったことでしょう。
今はどのような状況で感染が拡大しやすいか、どのような対策が有効か、以前よりも明らかになったことが多くあり、「なんでも全部我慢する」ではなく「適切な感染対策をしながら安全に楽しむ」ことができるようになりつつあります。
ウィズコロナ時代もこれまでと変わりなく、仕事を頑張って旅行を楽しむ、楽しんだ分だけまた仕事を頑張る、という好循環を生み出せると良いですね。
「旅のしおり」を活用して、旅行を楽しんでみてください。

<参考>
・ 旅行者向け Go To トラベル事業公式サイト
・ 旅行連絡会「新しい旅のエチケット(PDF)」
・ ANAホールディングス株式会社「機内の空気循環について」
・ 東日本旅客鉄道株式会社「新幹線・在来線特急車両の車内空気循環について(PDF)」
・ 厚生労働省「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application」

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北原梨英株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学を卒業後、保健師として活動するほか、健康経営エキスパートアドバイザーとしてさまざまな企業様の健康経営を支援してきました。現在はセミナーのご依頼が最も多く、得意とする女性の健康増進と活躍推進をはじめ、多くのテーマでお話をしております。「従業員に長く健康に働き続けてほしい」「健康経営に取り組みたい」「健康経営優良法人の認定を目指したい」などお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。どのようなご状況の企業様にも親身に寄り添って、今すぐできることからご提案し、一緒に取り組んでいくことをお約束いたします。
【保有資格】保健師、健康経営エキスパートアドバイザー、看護師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
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