飲酒と酔い
- 2013/12/30
- 食事

12月、1月と忘年会、新年会と飲みの席が多い時期がきた。
普段はそんなに飲みには行かない方も、飲みにいく機会が増えているのではないだろうか。
この機会に今一度、飲酒についておさらいしておきたい。
飲酒量(目安)と酔いのレベル
レベル①【爽快期】
アルコール血中濃度:0.02~0.04%
ビール中びん(~1本)
日本酒(~1合)
ウイスキー・シングル(~2杯)
さわやかな気分になる
皮膚が赤くなる
陽気になる
判断力が少しにぶる
レベル②【ほろ酔い期】
アルコール血中濃度:0.05~0.10%
ビール中びん(1~2本)
日本酒(1~2合)
ウイスキー・シングル(3杯)
ほろ酔い気分になる
手の動きが活発になる
抑制がとれる(理性が失われる)
体温が上がる
脈が速くなる
レベル③【酩酊初期】
アルコール血中濃度:0.11~0.15%
ビール中びん(3本)
日本酒(3合)
ウイスキー・ダブル(3杯)
気が大きくなる
大声でがなりたてる
怒りっぽくなる
立てばふらつく
<脳への影響>
レベル①~③
軽い酩酊状態。
網様体が麻痺すると、理性をつかさどる大脳皮質の活動が低下し、
抑えられていた大脳辺縁系(本能や感情をつかさどる)の活動が活発になります。
レベル④【酩酊期】
アルコール血中濃度:0.16~0.30%
ビール中びん(4~6本)
日本酒(4~6合)
ウイスキー・ダブル(5杯)
千鳥足になる
何度も同じことをしゃべる
呼吸が速くなる
吐き気・おう吐がおこる
脳への影響
強い酩酊状態
小脳まで麻痺が広がると、運動失調(千鳥足)状態になります。
レベル⑤【泥酔期】
アルコール血中濃度:0.31~0.40%
ビール中びん(7~10本)
日本酒(7合~1升)
ウイスキー・ボトル(1本)
まともに立てない
意識がはっきりしない
言語がめちゃめちゃになる
<脳への影響>
麻痺
海馬(記憶の中枢)が麻痺すると、今やっていること、起きていることを記憶できない(ブラックアウト)状態になる。
レベル⑥【昏睡期】
血中濃度:0.41~0.50%
ビール中びん(10本超)
日本酒(1升超)
ウイスキー・ボトル(1本超)
ゆり動かしても起きない
大小便はたれ流しになる
呼吸はゆっくりと深い
死亡
<脳への影響>
麻痺が脳全体に広がると、呼吸中枢(延髄)も危ない状態となり、死にいたる。
上記のように飲酒は脳の機能に大きな影響を与える。
頭がホワホワして楽しいなぁ~っと思っていたのが、実は脳の麻痺から生じていると考えると少し怖い気もする。
基本的にはレベル①が適正飲酒である。
飲みすぎたとしても、レベル③程度で抑えよう。
また、酔いのレベルの出方は、個人差が大きい。
脈が速くなる、立つとふらつく・・・このようなサインが出れば、
これ以上飲酒すると飲みすぎになるという合図だ。
日頃から自分の適正飲酒量を把握しておくことが大切である。
忘年会などイベント飲みの際には、ついついハメをはずして飲みがちですが。。
アルコールの体への影響を考えながら、飲むようにしよう。