しっかり理解していますか?薬と食品の相互作用による副作用

皆さんは薬を飲む機会がどれくらいありますか?
そして、病院や薬局で貰う薬の説明書はちゃんと読んでいるでしょうか?
薬には副作用が発現するものがあり、頭痛、めまい、イライラ、不眠、薬が効きすぎたり効かなかったりと薬の種類別にさまざまな症状があります。
また、副作用は摂取する食品と薬の飲み合わせによって起こることもあります。
今回は、代表的な薬と食品の飲み合わせによる副作用についてご説明します。

グレープフルーツと高血圧薬

グレープフルーツ(グレープフルーツジュースを含む)や、その他の柑橘類(夏みかん、スウィーティー、ハッサクなど)には、フラノマクリン誘導体という成分が含まれており、カルシウム拮抗薬という高血圧薬(アゼルニジピン、シルニジピン、ベニジピン塩酸塩など)を服薬中に摂取すると薬の効きが良くなりすぎてしまい、血圧が下がりすぎて低血圧になってしまう危険性があります。
※柑橘類でも含まないものもあります。

カルシウム拮抗薬という種類の高血圧薬を服薬している方は、飲む前後4時間はグレープフルーツなどを摂取しないようにしましょう。
※24時間たってもグレープフルーツによる作用が現れる場合もあるとされます。また、ご自身の薬の種類にもよりますので、薬剤師に確認、相談してみましょう。

カフェインと解熱鎮痛薬(精神神経薬、気管支拡張薬なども含む)

コーヒーや紅茶、緑茶などに含まれるカフェインはさまざまな薬との飲み合わせに影響します。
今回は、カフェインとみなさんも熱が出た時に服用することが多いアスピリン系解熱鎮痛薬について詳しく説明します。
市販薬としてドラックストアでも販売しているバファリンはアスピリン系のお薬です。
バファリンには元々、薬自体にもカフェインが含まれているそうで、薬の服薬中にコーヒーなどカフェインが多く含まれているものを飲んだり、食べたりすると作用が増強しすぎてしまい頭痛、動悸、不眠症状を起こしてしまうので注意しましょう。
バファリンを発売しているLIONからもバファリンのサイトで副作用や服薬時の注意、疑問に対しての回答も掲載されていますので、使用する方も多いお薬だと思うので今一度この機会に参考にしてみてください
参考:LION 頭痛やあらゆる痛みにバファリン「よくある質問」

抗血栓薬とビタミンKを多く含む食品

抗血栓薬の中でもワルファリンという血液をかたまりにくくするお薬を飲んでいる際に、ビタミンKを多く含む食品を摂取すると血液をさらさらにする作用が減弱してしまい、血液凝固が起こりやすくなってしまいます。
ビタミンKを多く含む食品として、納豆、健康食品としてサプリメントなどでも市販されているクロレラ、緑黄色野菜(パセリ、あしたば、シソ、モロヘイヤなど)があります。
ビタミンKは、出血をした時に血を止めてくれたり、骨の健康維持として骨粗しょう症の予防、治療にも有効な良いビタミンなのですが、薬との組み合わせによっては注意すべき栄養素であります。
今回紹介した例は一部です。
服薬されてる方は、薬局やドラックストアにいる薬剤師、登録販売者によく確認、相談してみましょう。
また、ご家族の薬の種類や副作用、副作用を起こす食品や注意すべき点について把握したり、把握しておいてもらうことも大切です。
近年では、薬局やドラックストアに管理栄養士がいることも増えています。
情報がネットにあふれる時代、何を参考にしていいかわからない時があると思いますが、気軽に専門とする職業に相談できる機会が増えていますので、薬と食品の飲み合わせや、日頃の食事の相談などしてみてはいかがでしょうか?

<参考>
・ 一般社団法人くすりの適正使用協議会「くすりと食品の相互作用」
・ 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット「食物と薬の相互作用(理論編)」

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宮野 友里加

宮野 友里加株式会社ドクタートラスト 管理栄養士

投稿者プロフィール

大学時代に行政や病院で栄養指導の見学をしている中で、健康は1日にしてならず、習慣を変えなければならないことがいかに大変か学びました。
働く世代に向けて、現在も将来も元気でいれるために明日からでも、実践できる健康情報を発信していきます。
【保有資格】管理栄養士
【ドクタートラストの特定保健指導サービス詳細はこちら】
【ドクタートラストへの取材、記事協力依頼などはこちらからお願いします】

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