コロナ禍のなか、自然災害で避難 ~そのとき必要なものは?~

皆さま、コロナ禍をどのようにお過ごしでしょうか。
約1ヶ月半にわたって実施された緊急事態宣言が解除され、次第に街にも活気が戻ってきたように思います。
また、あんなに手に入らなかったマスクが店頭に並ぶようになりました。
そんな日常の生活を取り戻しつつある中、わが家にもようやく政府支給の布マスク、通称「アベノマスク」が届きました。
いただけるものはありがたいのですが、普段使うものは手に入るようになったし、世間ではアベノマスクを寄付する動きもあります。
「マスク、どうしたものかな……」と考えを巡らせたところ、結局わが家では、アベノマスクを非常用の持出袋に入れることにしました。
今回は、マスクを含め、この機会に見直したい感染症予防、防災予防グッズについてお話します。

防災グッズの見直しを!

近頃、日本のいたる所で地震が頻発していますし、これから本格的な台風シーズンにもなります。
新型コロナウイルスの混乱に加えて、自然災害の発生にも警戒しなくてはなりません。
また、もし避難所に避難することになった場合、密閉・密集・密接の3密は避けられないでしょう。
さらに、避難所で衛生用品を十分に確保できているとも限りません。
自分で使用するものは、自分で備えておく必要があります。

職場やご家庭の防災グッズに感染症予防グッズも加えておきましょう。

代表的な感染症予防グッズ

・マスク

咳やくしゃみが出たとき、周りの人への配慮が必要です。
マスクがないときはティッシュやハンカチで口と鼻を覆いましょう。

・消毒液(手に入らなければウェットティッシュなど)

流水で手を洗えない時は、アルコールを含んだ消毒液を使用しましょう。
特に、御手洗の後や食事の前、避難所に入る前には手指を清潔にします。

・体温計

体温計を不特定多数の人が使用すると、ウイルスが付着する恐れがあります。
現在は非接触型の体温計も多く見かけるようになりましたが、緊急時用にご家族間で使える体温計を用意しておきましょう。

・スリッパ

避難所では外からのウイルスの持ち込みを防ぐため土足厳禁です。
簡易的なものでもよいので、室内履きを用意しておきましょう。

・ごみ袋

使用済みマスク、汚物等を廃棄します。
また、飛沫防止対策にも使用できます。

お住まいの自治体情報をチェック

各自治体では、避難所における新型コロナウイルス対策を公開していますので、お住まいの地域の情報をチェックしてみてください。
ある自治体のサイトには、避難する際の注意事項が載っていました。

①自分の健康状態(発熱、息苦しさ、倦怠感などないか)を確認してください。
②自治体の避難所だけではなく、親戚や知人宅への避難も検討してください。
③マスクや体温計を携行してください。

また、「できるだけ在宅避難に努めるように」と備蓄品の準備を促す自治体もありました。
やはり、「自分の身は自分で守る」というのが大前提になると考えます。

緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルスの脅威がなくなったわけではなく、新規感染者数が毎日報告されています。
私たちの生活がコロナ前に戻ることは難しいでしょうし、このウイルスをうまくやり過ごすことが必要になりそうです。

皆さまもこの機会に、防災・感染症予防について考えてみてはいかがでしょうか。

<参考>
厚生労働省「災害時における避難所での感染症対策」

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柳迫 里佳株式会社ドクタートラスト

投稿者プロフィール

IT企業の事務部門にて、人事・経理・総務等の基幹業務を10年ほど経験。残業過多や人間関係により体調を悪くする社員がいる中で「1人ひとりがわくわくしながら働くにはどうすればよいだろうか」と考えるようになり、産業保健を扱うドクタートラストに興味を持ちました。業務効率化や法改正等、事務担当者目線での話題をお届けしたいと思います。
【保有資格】第二種衛生管理者

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