心身に疲労がたまっていませんか?在宅勤務を元気に続けるための秘訣はコレだ!

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心身に疲労がたまっていませんか?在宅勤務を元気に続けるための秘訣はコレだ!

新型コロナウイルスの影響によって突然在宅勤務をすることになり、慣れない自宅での仕事に戸惑いや心身の不調を感じている方が多いのではないでしょうか。
在宅勤務を含むテレワークは、うまく活用することで生産性を向上させることも可能となる新しい勤務形態です。
総務省の「通信利用動向調査」(2018年)によると、生産性向上を目的としてテレワークを導入した企業のうち82.1%が効果ありと回答しました。
この結果から総務省も「テレワーク導入は労働生産性向上に効果があると考えられる」と発表しています。
しかし生産性を上げるためには、在宅勤務中の心身のセルフケアが不可欠です。
オフィスと違って自宅は労働環境が整っておらず、周囲とのコミュニケーションも取りづらくなることから心身の不調が起こりやすく、また健康問題が起こったとしても誰にも気付いてもらえずに悪化してしまう危険性が高いと考えられます。
今回は在宅勤務中に起こりやすい健康問題とその予防法をご紹介します。

在宅勤務中に起こりやすい健康問題

在宅勤務中に起こりやすい健康問題は、大きく分けると3つあります。

① VDT症候群

VDT症候群とは、液晶ディスプレイ等の画面表示機器と、キーボードやマウス、タッチ画面などの入力機器による情報端末を使用する作業(VDT作業)を長時間続けることによって、心身にさまざまな不調をきたす健康障害のことです。
代表的な症状として、肩こり、腰痛、腱鞘炎などの筋骨格系に関するもの、眼精疲労やドライアイなどの視機能に関するもの、不安、不眠、倦怠感などの精神・神経に関するものがあり、作業効率の大幅な低下をもたらします。
不適切な作業環境も原因のひとつであるため、在宅勤務時に起こりやすいといえるでしょう。

② 生活習慣の乱れによる不調

在宅勤務中は決まった時間に働くオフィス勤務と違って、生活習慣が乱れやすくなることが特徴です。
日中に自宅にこもり、日光を浴びることもなく、運動することもなく、不規則な時間帯に睡眠や食事をとることにより、体内時計が狂い、自律神経が乱れ、頭痛やめまい、倦怠感などの身体症状、不眠や不安、イライラなどの精神症状が出現しやすくなります。
また生活習慣の乱れは生活習慣病の原因ともなります。

③ メンタル不調

在宅勤務とオフィス勤務の大きな違いは対面でのコミュニケーションの有無です。
特に今は外出そのものを自粛する必要があり、家族や友人にすら会えず、孤独や不安を感じている方も多いでしょう。
またウイルスへの恐怖から精神的に不安定になったり、普段おこなっていた趣味や気分転換などの楽しみができないことで強いストレスを感じてしまったりしている方もいるのではないでしょうか。
こうした状況からメンタル不調が起きやすいと考えられます。

在宅勤務に必要な「3管理」

それでは前述した心身の不調を防ぐ方法をご紹介します。
皆さんは労働衛生の3管理をご存知でしょうか?
これは「作業環境管理」「作業管理」「健康管理」の3つで、本来はオフィスで働く皆さんの健康を守るために、会社側がおこなっている管理です。
在宅勤務中はこの3管理を皆さん自身でご自宅にておこなっていただく必要があります。

① 作業環境管理

作業環境管理は、作業環境の中の有害な因子を取り除き、できるだけ良好な状況にするための管理です。
在宅勤務の生産性に大きく影響する要因として、独立行政法人経済産業研究所の森川正之副所長が「自宅の執務環境」を挙げています。

参照:独立行政法人経済産業研究所「新型コロナウイルスと在宅勤務の生産性」

各家庭の事情もあるとは思いますが、可能な限り下記のような作業環境にすることが望ましいでしょう。

作業環境管理のポイント

② 作業管理

作業管理は、有害な要因へのばく露や心身への負荷を軽減するような作業方法をおこなうための管理です。
不調を防ぎ、生産性を向上させるためには、いかに労働中の負荷を軽減するかが重要となります。
下記に気を付けて仕事をすることが望ましいでしょう。

作業管理のポイント

③ 健康管理

健康管理は、自分の健康状態を把握し、必要なケアをおこない、不調を未然に防ぐための管理です。
基本となるのは、睡眠、食事、運動といった生活習慣を整え、ストレスをためないように自宅でできる気分転換をしましょう。

厚生労働省がストレッチ方法を紹介しているサイトもあります。
短時間の動画で楽しく学べますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

参考:厚生労働省「すぐできる!心と体をほぐす1分間ストレッチ 東京ストレッチ物語」

またストレスケアの一環として、マインドフルネスもおすすめです。

普段以上のコミュニケーションが何よりも大切

上記3管理に加えて忘れてはならないのは、普段以上にコミュニケーションを大切にすることです。
仕事上でのコミュニケーション不足は思わぬミスやトラブルを生むことがあり、生産性の低下につながりかねません。
また家に閉じこもり、人とのコミュニケーションが不足してしまうと、孤独感や不安が強くなり、メンタル不調に陥りやすくなる危険性があります。
仕事上での連絡はもちろん、それ以外でも、人と連絡を取ることを大切にしましょう。
家族、友人、恋人、同僚などご自身が話しやすい相手で構いません。
親しい相手とただ会話を楽しむだけでも明るい気持ちになれますし、もしつらい気持ちや悩みがある場合には、ひとりで抱え込まずに誰かに話してみることで、心が楽になることがあります。
その際、電話、メール、チャットだけではなく、ビデオ電話などで顔を見ながらお話したり、一緒に食事をしたりすることもおすすめです。
またどうしてもつらいときには、公的な相談窓口の利用もご検討ください。
厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」や「こころの耳電話相談」などの相談窓口が利用できます。

・ 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症関連SNS心の相談」
・ 厚生労働省「こころの耳電話相談」

最後に、長引く在宅勤務によって心身に不調が生じ、セルフケアだけでは解決できず、日常生活や自宅での仕事に著しく支障をきたしている場合や、「自分を傷つけたい」「死にたい」と考えてしまう場合などには、医療機関への受診も必要です。
病気の人が医療機関へ受診することは不要不急ではなく、必要な外出であると発表している地域もありますので、お住まいの地域の状況や医療体制を調べたうえで、マスクなどの感染予防をおこなって受診することも検討してみるとよいでしょう。
もちろん発熱や風邪症状など新型コロナウイルスが疑われる症状がある場合は受診せずに「帰国者・接触者相談センター」へ連絡してください。

社会的に苦しい時期が続き、心身ともに疲弊している方もたくさんいらっしゃると思います。
急な在宅勤務の開始を後ろ向きに捉えず、これまで以上に生産性を向上させるきっかけとなるよう、セルフケアを実践しながら前向きに仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。
再び安心して日常生活が送れるようになることを信じて、少しでもご自宅での時間を充実させていただければと思います。

<参考>
参照:総務省「平成30年版 情報通信白書」

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北原梨英

北原梨英株式会社ドクタートラスト 保健師

投稿者プロフィール

大学を卒業後、保健師として活動するほか、健康経営エキスパートアドバイザーとしてさまざまな企業様の健康経営を支援してきました。現在はセミナーのご依頼が最も多く、得意とする女性の健康増進と活躍推進をはじめ、多くのテーマでお話をしております。「従業員に長く健康に働き続けてほしい」「健康経営に取り組みたい」「健康経営優良法人の認定を目指したい」などお悩みがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。どのようなご状況の企業様にも親身に寄り添って、今すぐできることからご提案し、一緒に取り組んでいくことをお約束いたします。
【保有資格】保健師、健康経営エキスパートアドバイザー、看護師、第一種衛生管理者、人間ドック健診情報管理指導士
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