予期せず始まることもある?介護と仕事の両立に向けて今から考えよう

皆さん、11月11日が何の日か知っていますか?……ポッキーの日?
それももちろん正解ですが、実は11月11日は「介護の日」でもありました!

現在、総務省「就業行動基本調査」(平成29年)によると全国で介護をしている人は約627万6千人おり、女性が約63%、男性が約37%となっています。
さらに、介護や看護をするために離職した人が1年間で約10万人いるとされていて、そのうち約8割を女性が占めています。
また、介護をしている雇用者について、介護日数別の割合を男女別にみると正規の職員・従業員のうち、男性は「月に3日以内」が32.5%と最も高く、女性は「週に6日以上」が29.8%と最も高くなっています。
これらの数字から、介護は性別による負担の偏りが大きいと言えます。
女性の社会進出が進んでいる中でこれは大きな課題のひとつになってくるのではないでしょうか。

介護における分担での男女の違い

介護に対して、育児と同様に「家族内で世話をする仕事」という固定観念が強くはないでしょうか。
また、女性の社会進出が進んできてはいますが、まだまだ男性は外で仕事に専念、介護や育児は女性が主に担うことが期待されるという固定的な性差別役割分担の意識が現在も強く残っていると考えられます。
今後は、女性の社会進出がさらに進んでいくことが予測され、男女問わずに協力し、安心して介護できる社会に向けて考えていくことが必要となってきます。

仕事と介護

「働き方改革」というワードを耳にしたことがない方は、もはやいないと思います。
現在、この「働き方改革」が進み、ライフステージに対応した多様な働き方を増やす取り組みをしている企業も増え始めています。
内閣府発表の「男女共同参画白書」(令和元年)より共働き世帯の増加していることがわかります。
共働き世帯は1980年以降、年々増加しており、1997年以降は共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻から成る世帯を上回り、特に2012年以降その差は急速に拡大しています。
2018年には共働き世帯が1,219万世帯、男性雇用者と無業の妻から成る世帯が606万世帯と約2倍になっています。
このことから、男女共に介護に参加しやすい職場環境や働き方を作っていくことが今後の課題となってくるでしょう。

介護は他人ごとではありません

介護は予期せずに始まる可能性があります。
また、家族や親族の中で、複数の世代ケアに同時にあたることを「ダブルケア」といいます。
特に、子育てと親の介護を同時進行で担うことを指して使われることが多いです。
現在、「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書」(内閣府)によると全国で約25万人がダブルケアを担っていると推定されており、今後ダブルケアに直面する人も数多くいると言われています。
「まだ先のことで自分には関係ない」と考えずに今から介護支援やサービスなど、介護について必要な情報を整理しておくことが大切です。

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