頭をぶつけたら? ケガしたら?
- 2014/3/26
- 病状・症状

男性の額から、血が……
とある日、少し帰りが遅なった時のことです。
一杯飲んだ帰りの方と同じ時間帯になり、電車を待っていると……。
「ゴンっ」という音とともに、「キャーっ」という声が聞こえてきました。
声のするほうを見ると、男性が額から血を流しながら起き上がろうとしているところでした。
時間も時間だったため、どうやら男性はお酒を召されていた模様。
このエピソードから、今日は意外に多い、頭部外傷のお話です。
今回、私が見たケースのように、お花見シーズンだったり、歓送迎会のシーズンには、お酒とともに楽しく過ごして、ほろ酔いで帰宅の途へ……という機会も増えることでしょう。
そういった時、意外に多いのが、転んで……、どこかに頭をぶつけて……、といった頭部外傷です。
お酒を飲んだ後などは、血流も盛んになっていますので、なおのこと出血も見られやすいかもしれません。
頭から血が流れていたら、さぞびっくりすることと思われます。
しかし、慌てず、次のような対処・観察をするようにしてください。
頭部の出血
おでこ(額)をぶつけてしまうことは、結構多いのではないでしょうか。
おでこをぶつけて、すごく腫れてしまい大きなたんこぶができてしまった、なんて経験のある人も多いのでは。
また、おでこをケガしてしまうと、大きなケガのように流血がみられることもしばしばあります。
頭(おでこ)から流血しているのを見たらびっくりすますよね。
でも、まずは落ち着きましょう。
1.まずは止血
おでこは特に毛細血管が多く、少しの打撲や小さな傷でもたくさんの出血に見えるものです。
慌てず、まずは、清潔なガーゼやハンカチで(軽く)圧迫止血してください。
※ しばらく圧迫しても出血が止まらなかったり、パックリと大きかったり、深い傷の場合は、病院で処置が必要な場合もあります。
2.必要に応じて冷やす
たんこぶも、主に内出血が起きている状態です。
冷たく濡らしたタオルなどで冷やすましょう。
3.傷に応じてガーゼや絆創膏で保護
さほど大きな傷でなければ、保護をする必要はありませんが、必要に応じて傷口からばい菌が入って感染を起こさないように保護してください。
注意事項‼
重要なのは、頭ぶつけたりケガをした場合、表面に見えている出血やたんこぶなどの症状以外も注意が必要です。
- (ぶつけた直後)意識が一瞬でも飛んだ(なくなった)、覚えていない
- 嘔気・嘔吐がある
- 顔色が悪い(真っ青など)
- 激しい痛みがある
- 体のどこかがしびれたり、動かないところがある
このような症状がないか、注意する必要があります。
ぶつけたりケガをした時だけではなく、少なくとも1~2日はこのような症状が見られないか? 出てこないか?
注意が必要な時期であると心に留めておいてください。
このような症状は、頭の中の「脳」に障害を受けた時に見られるものです。
その時は何の症状が見られなくても、後から出てくることもあります。
上記のような症状が見られたら、すぐに受診、または意識がないなどの場合は救急車要請が必要なケースもあるということを覚えておきましょう。
何はともあれ、こういったケガが起こらないことが一番です。
ほろ酔いでお花見や春風も気持ちがいいものですけども……。
お酒が入った状態では、足元に注意してください。
※ また、上記のような頭部外傷・打撲時の対応は、暖かくなりお出かけの機会が増えるこれからの季節、レジャーの場面でも共通しています。
(大人だけではなく、子供でもほとんど同じです)