エピペン、ご存知ですか?

今日は、保育士や教職員など、教育現場でお仕事をされている方にとって気になるニュースのご紹介です。

全教職員に注射薬研修を

2014年3月14日、学校での食物アレルギー対策を検討する文部科学省の有識者会議において、すべての教職員が、緊急時の注射に対応できるよう求める報告書がまとめられました。
具体的な内容としては、すべての教職員が、緊急時にアナフィラキシー症状を和らげる注射薬「エピペン」を使用できるよう研修の充実を図るべきとしているほか、学校生活での注意点を、医師が記入した書類を必ず提出するよう、保護者に求めていく等が盛り込まれています。

背景

2012年12月、東京・調布市の小学校で食物アレルギーのある女子児童が、アレルギー食材が取り除かれていない給食をおかわりし、死亡した事故がああります。
この事故を受け、食物アレルギー対応というものが、学校現場における課題として改めて認識されるようになり、養護教諭や食物アレルギーの生徒を受け持つ担任のみならず、すべての教職員にとって関心が高いものとなったのです。

アナフィラキシーとは?

アナフィラキシーとは、複数のアレルギー症状が極めて短時間で出現し、多臓器にわたって全身性に起こるアレルギー反応のことです。
ときには血圧低下や意識消失、呼吸困難を引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。

エピペンとは?

エピペンとはアナフィラキシーが現れたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショック症状を防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。
あくまで補助治療剤なため、アナフィラキシーを根本的に治療するものではありません。
注射後は、早急に医師による診療を受ける必要があります。

エピペンの使用方法

エピペンは、太ももの前外側(筋肉)に注射します。
緊急時には、直接皮膚上からでなくても、衣服の上からでも注射可能です。
一般の方がとっさの時、すぐに刺せるよう、ワンタッチ式で片手で扱えるものとなっています。
ただし、不慮に静脈内に投与した場合、急激な血圧上昇を起こす場合があるため、腕には絶対に注射しないよう気をつけるなど、注意点があります。

エピペンの適応

エピペンを使用するにあたり、一般の方は判断に迷うことが少なくないと思います。
日本小児アレルギー学会より、一般の方にもわかりやすい症状の記載・適応判断の基準が出されているので、こちらを参考にしてください。

一般向けエピペンの適応(日本小児アレルギー学会)

アナフィラキシーは食べ物に限らず、蜂毒や薬などでも引き起こされます。
エピペンは自己注射薬だが、いざという時、本人自身が打てない状況にある場合は、人命救助のために注射することも避けられないでしょう。
まずはこうした経緯を含め、アナフィラキシーやエピペンについて、理解していきたいですね。

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