オリンピックとBMI

BMI(体格指数)

盛り上がりを見せているソチオリンピック。
ついに、男子ジャンプ団体が、長野オリンピック以来のメダルを獲得した。
このメダル獲得の舞台裏に、私たちがよく触れるBMI(体格指数)が深く関わっている。

◆スキージャンプのルール改正◆
浮力・揚力で滞空時間を伸ばすスキーのジャンプにおいて板は長い方が好ましいが、
スキー板に関するルールが次のように変更された。

長野オリンピックまで=身長プラス80cmまでの長さ
長野オリンピックの翌シーズン以降=身長比146%までの長さ

※この改正により、身長174センチ以上の選手は以前より長い板がはけるようになり、
長野オリンピックの団体メンバーの3人が身長173センチであった日本は不利とされていた。。。

◆拒食症の心配◆
このスキー板に関するルール改正を受け、板の長さで不利を被った選手らを中心に、
体重を軽くして浮力を増すという対策が世界的に広がった。
ただ、体重を軽くするための減量を気にするあまり“拒食症”も懸念される事態に陥った。

◆BMIの採用◆
この事態を受け、国際スキー連盟はトリノ五輪前のシーズンから、やせすぎによる健康問題への対策として、
板の長さの基準にBMI(体格指数)を導入し、身長比の上限も145%に抑えた。

※BMIとは、身長からみた体重の割合を示す体格指数で、肥満度を見たりする時に使用される。
健康診断結果票の「身長・体重」の次に表示されていることが多い。

※BMIは次の計算式で計算でき、標準値は22とされている。
<BMI> 体重kg÷(身長m×身長m)
この数値が大きいほど、身長に対して体重が多いと考えられる。

◆保健師として感じたこと◆
以前に比べると、現代の日本人も身長が高い人が増えていたり、がっしりとした体格の人も増えている印象があり、
外国の選手と引けをとらないことも多くなったが、
回のスキージャンプの例のように、無理な減量により‟拒食症”などの健康障害を招いてしまっては悲しいことである。
少し前には、モデルさんがやせ過ぎることや‟拒食症”についても問題視される話があり、「美しさ」についても見方が変わってきている。

普段、健康診断結果などから肥満度を見る指標として活用しているBMI。
今回は、オリンピックの場面という、肥満度とは別の視点でも採用されることがあるのだ。
また、オリンピックでの採用の経緯に、プロスポーツ選手の拒食症への懸念などがあったとは、驚きであった。
どちらかというと「体重を減らすようにしましょう」と保健指導することが多い私たち。
単純に体重が減らせればどんなことをしてもよいのではないことを改めて再確認するきっかけにもなった。
減量の保健指導が必要な場面で、どのようにお話しするか、少し見直してみたいと思う。

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